「結局」「成金」だから「高飛車」。これ、ぜーんぶ囲碁・将棋が語源

 

将棋では、「成金」がかなり浸透していますね。銀将・桂馬・香車・歩などの駒は、相手陣地に入ると金に成ることができます。特に「歩」は将棋で最も弱い駒ですが、それが「金」になるのですから価値が何倍にもなっています。こういう「にわか長者」を特に「成金」と言いますね。

他にも「高飛車」の「飛車」はもちろん将棋の駒からです。飛車という駒は非常に強い駒なのですが、多くは自陣に控えたまま、相手陣地をにらむように使います。それに対して、自陣から飛び出して使う戦法を「高飛車」といいます。相手を威圧する、攻撃的な戦法です。そこから、そういった態度を「高飛車な」というようになりました。

また、「結局」の「局」は、囲碁・将棋の盤面で、「一局の終わり」のことを「結局」と言いました。そこから、「結局=物事の終わり」という意味になりました。

他にも「王手をかける」「先手を打つ」などなど、囲碁や将棋に関わる言葉は意外に日常に溶け込んでいます。

そして、囲碁や将棋から生まれた格言としては、タイトルにつけた「下手の考え、休むに似たり」というのもあります。

囲碁や将棋などで、未熟な者(下手)がいくら時間をかけて考えたところで、うまい手が浮かぶわけではない。ぐずぐず考えているのは「休んでいる」ようなもの、つまり、時間の無駄だということです。

※「下手の考え」であって、「下手な考え」じゃないところにご注意!

肝に銘じたいところです…。

image by: Shutterstock

 

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