2015年、深刻な経営危機により民事再生法の適用を申請するに至り、世間に大きな衝撃を与えたスカイマーク。しかし同社はそれから1年余りで営業利益の黒字化を果たすという見事な「V字回復」ぶりを見せています。一体何がこのような奇跡を可能にしたのでしょうか。無料メルマガ『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』の著者でMBAホルダーの安部徹也さんがその要因を探ります。
スカイマークが起こした「奇跡」のV字回復の要因とは?
経営破綻からわずか1年余り。スカイマークは、民事再生の手続きを終結し、V字回復を成し遂げています。
6月29日に公表された2016年3月期の決算では、売上高が721億円、本業の儲けを示す営業利益は15億円の黒字化を果たしました。
破綻前の2015年3月期は、9ヶ月間ですが、売上高643億円に対して、営業利益は113億円の赤字に陥っていたことを踏まえれば、急速に業績が回復したことがわかります。
ただ、2016年3月期も1,817億円にものぼる損害賠償金の負担が大きく、最終損益は393億円の赤字となっていますが、来期にも特別要因がなければ最終黒字化することも決して不可能ではないといえるでしょう。