親会社のローソンも嫉妬する、高級スーパー「成城石井」の快進撃

tempo20170710
 

高級スーパーとして人気の「成城石井」。近年は駅ナカへの出店も加速し、売り上げは順調に推移しているようです。今回の無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』では著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんが、同社が業績好調な理由について探るとともに、親会社であるローソンとの今後考えられるコラボレーション法などについても考察しています。

成城石井の業績が好調な理由

高級スーパーで知られる成城石井の業績が好調です。

成城石井の2018年2月期第1四半期決算は、売上高は前年同期比8.6%増の196億円、営業利益は同7%増の17億円でした。4月に新たな旗艦店となる大型店の池尻大橋店(東京都目黒区)をオープンするなど出店が加速したこともあり、売り上げは堅調に推移しました。

 

成城石井はローソンの完全子会社です。投資会社の丸の内キャピタルが管理・運営する丸の内キャピタル第一号投資事業有限責任組合より成城石井の全株式をローソンが譲り受け、14年10月31日に連結子会社化しました。株式取得は363億円、有利子負債を含めた総額は550億円と見られています。

成城石井

成城石井はローソンの傘下に入った後も順調に業績を伸ばしています。成城石井の2017年2月期の売上高は前年比24.4%増の858億円、営業利益は同37.2%増の69億円です(決算日を12月末日から2月末日に変更したため、会計期間は14カ月)。直営店舗数は17年2月末時点で132店です。17年7月10日時点のフランチャイズ店を含めた店舗数は155店にもなります。

スーパーマーケットは市場が成熟し伸び悩んでいる業界です。経済産業省の調査によると、スーパーの16年度の販売額は前年比1.7%減の13兆2億円です。90年代後半から16年度まで12兆円台後半から13兆円の間で概ね推移し、伸び悩みを見せている状況です。そうしたなか、成城石井は大きく成長しているのですが、その理由はどこにあるのでしょうか。

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