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お金持ちほど「恥ずかしい」の感情に鈍感。どうでもいいことは豪快に“手抜き”する=午堂登紀雄

こんなことを言うと恥ずかしい、こんな服装は変かも…と大人は考えがちですが、その感情は人生を楽しく過ごすためには邪魔になるだけです。今回はどうすれば「恥ずかしい」という感情を無くしてラクに生きられるかをお話しします。(『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』午堂登紀雄)※この記事は音声でもお聞きいただけます。

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プロフィール:午堂登紀雄(ごどう ときお)
米国公認会計士(CPA)。1971年生まれ、岡山県出身。中央大学経済学部 国際経済学科卒。株式会社エディビジョン代表取締役。一般社団法人 事業創造支援機構代表理事。

大人になると「恥ずかしい」という感情は邪魔になる

私の持論ですが、大人になると(特に結婚すると)恥ずかしいという感情は役に立たないどころか、むしろ自分の人生にブレーキにかける邪魔な存在のように思います。

これは「他人からどう思われるかを気にするのをやめる」に通じるのですが、「恥ずかしい」というのは人を萎縮させてしまうからです。

「こんな格好は恥ずかしい」
「こんな持ち物では恥ずかしい」
「失敗したら恥ずかしい」
「こんなことを言ってバカにされたら恥ずかしい」
「人前でこんなことをしたら恥ずかしい」

などと考えて、行動や発言を躊躇したことはないでしょうか。

しかし恥ずかしいというのは本人だけの感情であり、他人がどう思うかはわかりません。

スカートがめくれてパンツが見えても、恥ずかしいのは本人だけで、周囲の男性は「ラッキー!」、女性は「あら大変!」という程度で、さらに一瞬で過ぎ去っていくでしょう。

公共の場で裸になったら犯罪ですが、法律違反や極度のマナー違反をやらなければ、恥ずかしいなど捨ててしまった方がより精神は自由となり、「手抜き」アイデアももっと出てきます。

確かに独身のうちは異性の目を意識してファッションやらを考える必要はありますが、結婚してしまえばそういうのも不要です。

たとえば何日も続けて同じ服を着ていても平気。頭ぼさぼさでも平気。パジャマでうろうろしても平気。スッピンでも平気。自分の発言がその場を凍り付かせても平気。「バカじゃないの?」と言われても平気。プレゼンがうまくいかなかくても平気。同僚の前で叱責されても平気。リストラされても平気……。

自分が発する言葉や行う行為の多くに対して、何をやっても恥ずかしいと思わなければ、「他人からこう思われたらどうしよう」という発想とも無縁です。

もちろん、それはなかなか難しいことではあります。

しかし、自分が感じる「恥ずかしい」のレベルが上がってくれば、それだけ周りの目を気にすることなく、自由に振る舞えます。

「恥ずかしい」を乗り越えれば可能性が広がる

そういうある種の鈍感さを身に付けるにはどうすればいいかというと、「それで恥ずかしいとして、何か困った実害を被るのか?」「恥ずかしくなかったからといって、何か具体的なメリットがあるのか?を考えてみることです。

たとえば、寝ぐせのついたボサボサ頭で、上下スウェットでサンダル履きで出かけることを、一般的には恥ずかしいからできない、と感じると思います。

しかし、それを他人に見られて恥ずかしいとして、何か困るかというと、現実には何も困らないでしょう。

逆にオシャレな格好をして外出したとしても、何か儲かるとか得するかとか、具体的なメリットもないはずです(女性なら、「お姉さんベッピンだから1個おまけするよ!」などと買い物でメリットがあるかもしれませんが)。

だとしたら、それを気にしてシャワーを浴びて髪の毛をセットして着替えて…というのは無駄な作業ということになります。

Next: 「それが私なんです」と言えると、人生がぐっと生きやすくなる



「それが私なんです」と言えるようになること

私自身も、40歳を迎える直前くらいになって、ようやく「恥ずかしさ不感症」のレベルが上がってきました。

それは、自分の言動による具体的なメリット・デメリットを計算するスピードが上がってきたことに加え、失敗や自分の未熟さ、無能さをオープンにし、「それが私なんです」と言えるようになってきたことが挙げられます。

私の場合は、たとえば…

・会社を2つ潰すなど経営者としては無能だよ。でも、もう自営業だからどうでもいい
・資産○億とか言われるけど、借金も○億円あるよ。でも、収入が多いからどうでもいい
・お金は不動産に変え、現預金はほとんど持っていないよ。でも、収入が多いからどうでもいい
・友達はほとんどいない引きこもりだよ。でも、内向的だからその方が快適
・服装はダサいけど、そのままで商談や打ち合わせに行っているよ。でも、普通に仕事になるよ
・美容院じゃなくて1,000円カットだよ。でも、何も困ったことは起きない
・寝ぐせのついた頭のままでうろうろしているよ。でも、何も困ったことは起きない
・有能に思われなくていいよ、お金持ちと思われなくていいよ。他人の思惑なんてどうでもいいし
・10人中9人が僕のことを嫌いでも、1人に愛されればいいよ。僕だってそんなにたくさん愛せないから
・別に嫌われてたっていいよ。自分から他人を攻撃しなければ、何か危害を与えられるリスクも低いから
・他人の期待に応えられなくてもいいよ。他人の期待がどうであろうと、自分ができることを精一杯やり、自分が納得できる取り組みをするだけだから

そうやってメリット・デメリットを計算してみれば、どうでもいいことがわかる。素のままの自分をさらけ出していれば、それに慣れる。

それで離れていった人もいるかもしれないけど、むしろ親近感がわくと言ってくれる人もいる。そして、周りも「あいつはああいうヤツだ」と思うようになる。

すると自分を大きく見せる必要も、見栄を張る必要もなくなり、自然体で生きることができる。

だから、今の私には「恥ずかしい」「他人からどう思われるか気になる」「他人に気を遣う」という気苦労がほとんどなくなりました。

最優先事項は何か

最も優先されることは、自分自身がご機嫌でいられること、家族が笑顔でいられることです。それ以上に重要なことはありません。

もちろん、家事も仕事も人間関係も、どうでもいいとまでは言いませんが、優先順位がぐっと下がります。

自分がゴキゲンでいられないなら、そんな人間関係はいらない。家族が笑顔でいられないなら、家事なんてしなくていい。もっと手を抜いた方がいい。

Next: どう振る舞うことが幸せか?仕事と家庭で「手の抜きどころ」は全く違う



仕事と家庭で「手の抜きどころ」は全く違う

会社では成果を出すことが求められ、家庭では楽しい時間を持つことが求められます。

だから、仕事は成果に直結すること以外は手を抜き、家庭では楽しい時間を確保するためにそれを阻害することは手を抜く。

たとえば、多くの人が面倒に感じる家事こそ、手の抜きどころが満載です。料理なんてつくらなくても、総菜を買ってきたりジャンクフードでもOKです。

子どもたちは学校給食という栄養バランスが考えられた食事をしているので、1食ぐらいジャンキーでも何ら問題はないでしょう。

疲れてイライラしているお母さんが作った料理を食べるより、ニコニコしているお母さんと一緒に食べるジャンクフードの方が楽しいはずです。

「洗い物が片付かないから、早く食べてしまいなさい!」という言葉の代わりに、洗い物は明日にしてしまえばいい。

食事は楽しい時間であるはずなのに、親の家事の都合を優先させるのは本末転倒ですから、食器は水につけておくだけで、洗うのは翌日に回すのです。

小さな子どもが足元にまとわりついてきて家事が進まないなら、その家事はいったんやめて、子どもに向き合って一緒に遊んだほうがいい。

なぜならその子どもは、お母さんには家事よりも自分と遊んでほしい、構ってほしいからです。お母さんが家事に忙しくてバタバタしているより、子どもは自分の話を聞いてほしいでしょう。

眉間にシワを寄せて「早くしなさい!」と怒鳴るお母さんより、穏やかに接してくれる方を望むでしょう。夫婦喧嘩が絶えない両親よりも、仲良く笑っている両親の方が安心するでしょう。

「家族を差し置いてでもこれをやらなければならない」というものはほとんどなく、自分と家族のハッピーより優先されるものはないのですから。

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image by:Zoteva / Shutterstock.com

午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』(2021年11月8日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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