米国株投資で“億り人”となったカリスマブロガーたぱぞうだが、いまは個別株から距離を置いている。なぜなら、2023年の米国株投資には3つの危険な要因があるからだ。こういうときには「攻めの投資」か「守りの投資」かで、戦略は変わってくる。それぞれの最適解を提案していこう。(『たぱぞう投資大学メルマガ』)
※本記事は有料メルマガ『たぱぞう投資大学メルマガ』2023年1月2日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にご購読ください。
月間100万PV超の投資ブログ「たぱぞうの米国株投資」、YouTubeチャンネル「たぱぞう投資大学」の管理人。2000年より年初任給で日本株の投資をスタート。2010年以降、米国株投資をスタート。2016年から「誰もができる投資術の提案」をモットーとし、ブログを開設。投資顧問会社にてアドバイザーほか、セミナーなどを通じて米国株投資を広めている。
決算からは企業業績の鈍化が見える
私は、個別株からは今は距離を置いています。指数である程度タイミングを見計らうのが簡単だからですね。
とはいえ、今でも数十銘柄の監視は続けています。年2回、5月と12月に決算を細かく確認しています。
今年は気を付けたほうが良いことがあります。
・企業業績の鈍化
・続く金利高の影響
・久々の長引く調整
この3つです。
企業業績は想定(250ドルなど)よりも伸びていません。S&P500に関しては230ドル前後となっています。この数字は、昨年比で見てもしょっぱい成績です。
機関によっては、180ドルという悲観シナリオも出てきました。
全体的に、2021年のようなイケイケムードの面影はないですね。
加えて、金利高によるリスクプレミアムの低下も懸念されます。S&P500は3,000ポイントまで下がるという予想もあります。楽観的な意見では5,000ポイントという声もあります。
非常に幅が広く、弱気と強気が混在しています。見通しのつきにくい相場と言えるでしょう。
ただし、高値から50%下げることは殆ど想定されていません。そこまでの大幅なリセッションは考えにくいと言えるでしょう。高値は4,800、その半分は2,400ということですね。
続く金利高
CMEグループがFedWatchというツールを提供しています。金利の見通しについて、現在の位置づけを知ることができます。このようなツールがあるくらい、金利は大事な要素ということです。
ここ最近は、ターミナルレートが意識されつつあります。今年は、上半期中に金利が天井に達すると予想されています。
金利は4.75~5.00、または5.00~5.25が上限との見方が多いです。
これはあくまでも現時点の予想値です。相場によっては、さらに上ぶれる可能性も残ります。依然としてインフレが根強く残っているからですね。
これだけ金利が高いと株は上がりにくいです。そうなると、今年も弱含む可能性が高いといえるでしょう。
このような場面では、攻めの投資と守りの投資で好みが分かれます。
Next: 攻める投資ならハイテク株。でも、METAとAMAZONには手を出すな
攻めの投資ならハイテク株
攻めの投資ならば、ハイテク株ですね。
GAFAMなどは値がこなれてきているように感じます。
AMAZONはコロナ以前の水準に戻る場面もありました。
ただし、METAは手出しには難しい判断が求められます。決算でこけただけでなく、方向性も不安定だからですね。
TESLAは一時期から70%超えの下げもみられました。こちらも難しい銘柄となっています。
SNOWなどはIPOと比べても大きく調整しています。ただ、業績的には悪くはないですね。こういった企業群を仕込むか、それとも守るかというところです。
守りの投資なら生活必需品やETFがおすすめ
守りの投資なら生活必需品・ETFもおすすめ
守りの投資ならば、ヘルスケアや生活必需品などがあります。公益セクターも手堅い方ですね。一例では、DEOやCTASといった銘柄が当てはまります。
そして、中庸ならばS&P500や全米株式のインデックスとなりますね。これが一番簡単だったりもします。
ただ、今年は為替の巻き戻しが予想されます。ただ、今年は為替の巻き戻しが予想されます。そのため、円ベースでは厳しい年になる可能性も十分にあります。
久しぶりの長引く調整
2022年はハイテクバブル、コロナバブルの反動が大きい年でした。その影響は今年も尾を引きそうです
それだけ大きなバブルだったということですね。
ハイテク株や金融などは、目立って見通しが厳しくなりました。景気に対して敏感な銘柄は、特に影響が大きいためです。
2023年も調整が続きそうな気もしています。本格的な調整局面は久しぶりですね。
<1月配信済みバックナンバー>
※2022年1月中に定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。
- 2023年あけましておめでとうございます。(1/2)
※本記事は、たぱぞうさんのルマガ『たぱぞう投資大学メルマガ』2023年1月2日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にご購読ください。配信済みバックナンバーもすぐ読めます。
<こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー>
※定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込660円)。
- 米インフレのピークアウト?(11/17)
- FOMCを控えて目先小動き(11/2)
- 下降トレンドの中のレンジ相場(11/2)
- S&P500は再び3600ポイント割れ(10/17)
- 目安となる3600ポイント割れ(10/2)
- 米国市場はボラタイルな展開が続く(9/17)
- ジャクソンホールでの失望売り(9/2)
- 戻りの目安(8/17)
- 〇〇を出でよ(8/2)
- 140円台目前まできたドル円(7/17)
- S&P500の2022年上半期は、歴史的な弱い相場に(7/2)
- バブルは確かに来ていた(5/17)
- ドル円のレンジは切りあがった(5/2)
- S&P500が再び4400ポイントを割った(4/17)
- 1ドル125円と流れた3億高圧太陽光(4/2)
- 都内アパート計画のとん挫(3/17)
- 2022-03-02号(3/2)
- たぱぞうメルマガを始めます。(2/17)
『たぱぞう投資大学メルマガ』(2023年1月2日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
有料メルマガ好評配信中
たぱぞう投資大学メルマガ
[月額660円(税込) 毎月2日・17日発行予定]
たぱぞうです。どのようにすればリスクとリターンのバランスを取りつつ資産形成ができるのかは大きな命題です。このメルマガでは、同じ投資家の中でも特に自分が取り組んでいる資産運用の話や、読者からの質問にお答えして、投資のヒントになる情報を積極的に発信します。ブログやYouTubeとは違うやや突っ込んだ内容や、逆に軽めのお話を綴ります。