夜の銀座の暗黙のルール――よく飲んではいても明確には知らないという方も意外と多いのでは?今回は一流の男性の『同伴』について、6つのポイントをご紹介しようと思います。(『銀座ママ日高利美のメールマガジン「銀座の教え」』)
※本記事は有料メルマガ『銀座ママ日高利美のメールマガジン「銀座の教え」』2019年9月11日, 9月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
1975年生まれ。18歳で銀座のママになるべく銀座で働き始める。多くの一流ビジネスマンを接客することで、一般常識とマナー、気配りの大切さを学ぶ。26歳で銀座のクラブのオーナーとなり、現在は複数の会社を経営する実業家として活躍中。ライフワークとして、米国ロサンゼルス、シリコンバレーやシンガポールでの海外公演をはじめとし、国内では企業の経営者や就職活動中の学生に対する講演から女子力アップセミナーまで、幅広い世代に向けたセミナーの講師を務める。
奥が深い「同伴」の流儀。あなたは粋な飲み方ができていますか?
夜の銀座で愛される男性は何が違うか
夜の銀座の暗黙のルールを知っている一流の男性は、百戦錬磨と称される銀座のママだけでなく、銀座のホステス、銀座の黒服から愛されています。
そして、キャッシャーと呼ばれる経理の女性や、クロークと呼ばれるお客様の上着や荷物を預かっている裏方の男性や女性、ポーターと呼ばれる車の配車などを担当している男性からも大切にされています。
今回は、そんな「夜の銀座の暗黙のルール」を熟知していて、「粋な飲み方」をなさっている一流の男性について書かせて頂こうと思います。
「夜の銀座の暗黙のルール」…夜の銀座で飲んではいるけど明確には知らないという方も意外と多いのではないかと思います。
また、夜の銀座に足を踏み入れたことのない方にとっては、興味はあるけど誰に聞いたらいいのかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
20年くらい前までは夜の銀座を愛して下さる一流の男性が、ご一緒にみえる男性に伝授、継承して下さることが当たり前の時代でした。
ですが、昨今では「夜の銀座の暗黙のルール」を伝授、継承して下さる方が少なくなってきていて、古き良き夜の銀座の世界を知っている人たちが昔を懐かしむことも少なくありません。
そこで、「夜の銀座の暗黙のルール」を熟知していて、「粋な飲み方」をなさる一流の男性のどんなところが一目置かれているのかを、銀座のママである私からお伝えしたいと思っています。
夜の銀座の暗黙のルールを知っている一流の男性は、夜の銀座の「粋な飲み方」についてもよくご存じです。
粋な飲み方には場面によって色々ありますが…高級クラブであろうがラウンジやスナックのようなお店であろうが共通点があります。
夜の銀座の暗黙のルールを知っている一流の男性の粋な飲み方 6つのポイント 同伴編
『同伴』という言葉をご存知ですか?一般的に「同伴」とは一緒に連れて(連れ立って)いくこと。父兄同伴とか夫人を同伴するというように使われます。
ですが、夜の世界の「同伴」とは「同伴出勤」のことで、「ホステスがお客様と一緒にお店に入ること」を意味します。
今回は夜の銀座の暗黙のルールを知っている一流の男性の『同伴』について、6つのポイントを書かせて頂こうと思います。
暗黙のルール(1):「食事に行こう」と同伴に誘って下さる
銀座で働くママやホステスさんはお店に入店する時に「ノルマ」や「ペナルティ」を言い渡されることが殆どです。
「ノルマ」とはお店が設定している目標のことで月の同伴の回数や指名数、周年や誕生日などパーティ期間中の集客組数、月の最低売り上げの設定など、話し合いなどで設定されていて人によって回数や報酬金額が違ってきます。
達成されないとペナルティを受けることになります。
「ペナルティ」とは罰金のことで、遅刻や当日欠勤、無断欠勤、ノルマ未達成など、お店の規則やお店との約束を守れなかった時に報酬から引かれるお金のことです。
そのホステスさんを雇うにあたってお店側として最低限達成して欲しいことをノルマとして伝え、そのホステスさんがノルマを達成できる前提で報酬を決めています。
ですので、達成できなければペナルティとして報酬から罰金として引かれてしまうのです。強制同伴日があるお店だと月に4回から8回くらい同伴しなければいけないホステスさんもいることと思います。
そのことをご存じなので、可愛がっているママやホステスさんがいる場合、「食事に行こう」と声をかけて下さり同伴して下さることで応援して下さっているのだと思います。
Next: 可愛がっているママやホステスさんを困らせないために。暗黙のルール(2)(3)
暗黙のルール(2): 同伴に誘う人数が適正
同伴の時、お客様の人数とご一緒させて頂くホステスさんの人数に暗黙のルールがあります。具体的には…
- お客様が一名様の時にはホステスが一人
- お客様が二名様の時にはホステスが二人まで
- お客様が三名様の時にはホステスが三人まで
もし、お客様の人数がそれ以上になった時には、その日、お店に20時30分までに出勤するホステスさんの人数が足りているかやそのお店のホステスさんの在籍人数によって同伴できる人数が決まってくると思います。
またそのお客様が普段からそのお店にどれくらいの利益をもたらしているか、その日にどれくらい売り上げてくださりそうかということも、お店側の判断基準になっていることをご存じです。
ですので、お客様が一名様で食事に連れていきたいホステスさんが二人いる時、暗黙のルールをご存じのお客様はご友人や部下の方を誘って二対二の状況をつくって下さいます。
暗黙のルール(3): 同伴をしない食事には誘わない
先ほども書かせて頂きましたが大抵のホステスさんはお店側からノルマを課されています。
ですので、夜の銀座の暗黙のルールを知っている一流の男性は「同伴はしないけど食事だけなら行ってもいいよ」と仰ることはありません。
お食事に誘って頂けて美味しいもの一緒に食べて楽しい時間を過ごせることは、とても有り難いことです。
ですが、出勤時間が19時30分や20時というホステスさんが大半…。もし、遅刻して出勤すれば報酬から引かれたりお店から注意されたりし、場合によっては更にペナルティを課されたりします。
可愛がっているママやホステスさんを困らせてしまうことになるかもしれないことをご存じだからこそ、同伴をしない食事に誘われることがないのだと思います。
とはいえ、同伴で食事をしている時に仕事で急用ができてしまった…そんなことがあった時、粋な飲み方をなさるお客様は、早めに食事を切り上げてホステスさんだけを出勤時間までに出勤させ、用事が終わってからお店に足を運んで下さったりします。
当日が難しい時は「このあいだはごめんね」と両日中にお店に足を運んで下さったりして、そんな心遣いに優しさと粋を感じます。
Next: 一流の男性は目に見えない○○○に気を配る。暗黙のルール(4)(5)
暗黙のルール(4): 目に見えないニオイに気を配る
一流の男性は、焼肉屋さんや焼鳥屋さんなど煙くて服や髪に臭いがついてしまいそうなお店で、同伴はしないようにしています。
理由は、臭いが服や髪についてしまって出勤した後も臭うからです。
最近の焼肉屋さんは換気もしっかりされているところも多く、一概に焼肉屋さんや焼鳥屋さんに行かないとは言い切れません。
ですが、服や髪に臭いがつくお店は避けることは夜の銀座で働くママやホステスさん達だけでなく、お客様にも暗黙のルールとして定着しています。
また、食事の後に歯を磨いたとしても息のニオイが気になってしまいそうな食べ物は、出勤前や人と会う時に食べてはいけないというのも暗黙のルール。
例えば、ニンニク…最近はニンニクもニオイが少ないものもあるようです。
ですが、ステーキについてくるガーリックチップやニンニクスープなどニンニクそのものだけでなく、キムチ、ペペロンチーノなどニンニクが入っているものを夕食で口にすることはありません。
ニオイがきつい食事は避けることも、夜の銀座で働くママやホステスさん達だけでなく、お客様にも暗黙のルールとして定着しています。
目に見えない様々なニオイにまで気を配っているのです。
暗黙のルール(5): 同伴は銀座、もしくは銀座界隈でする
銀座以外の場所にも美味しい物を食べさせてくれるお店が沢山あります。
美味しい物をご一緒にいただけることは有り難いことですし楽しい時間となりますが、お店から遠い場所だったりすると同伴でお店に入らなくてはいけない時間まで間に合うか、ホステスさんは不安になります。
車などで移動しなければいけない場合、交通状況によっては時間が読めないこともあるからです。
そのことをご存じなので粋な飲み方をする男性は、ホステスさんが働くお店から近いレストランか、銀座界隈で同伴して下さいます。
もし、どうしても行きたいお店があり、そのお店が銀座や銀座界隈ではない場合、お店に着くまでの移動の時間まで考慮して予約の時間やお店を出る時間を決めてくださいます。
Next: 夜の銀座は「20時30分」がポイントに。暗黙のルール(6)
暗黙のルール(6): 同伴の時間を守る
私のお店も含め、夜の銀座の同伴の時間は基本的に20時30分のところが多いですが、お店によっては同伴の時間が20時のところもあるようです。
お客様から「何時までにお店に入ればいい?」と聞いて下さると、この方は夜の銀座で遊びなれている方だなと感じるのは私だけではないはずです。
また、その時間を聞いて同伴の時間に間に合うよう食べ物屋さんにも「〇時までにはお店を出たい」と先に伝えて下さったりします。
その時間を過ぎるとペナルティとして報酬から遅刻した分を引かれることをご存じだからです。
コース料理で時間がかかったからとかワインを二人で一本入れたけど飲みきれなくて時間がかかったとか、渋滞に巻き込まれたとか理由を説明したとしても罰金を取られないということはありません。
お客様が常連さんで「僕からもお店に言ってあげるから大丈夫」だと言ったとしても、お客様がいらっしゃらないところでは注意されますしペナルティをしっかり課されているのです。
今もそういうお店があるかどうかは存じ上げませんが、昔は厳しいお店になると同伴で21時を過ぎて出勤したら欠勤扱いでタダ働きというお店もありました。
なので、夜の銀座の暗黙のルールを知っている一流の男性は、お店の同伴の時間に間に合うよう20時過ぎになると時間を気にして下さり、「もうそろそろ行こうか」とお客様の方から声をかけて下さいます。
一流の男性は「お金の問題ではない」ことを知っている
『 夜の銀座の暗黙のルールを知っている一流の男性の粋な飲み方 同伴編 』いかがでしたでしょうか?
夜の銀座で飲んで下さっているお客様は、もし、同伴はしたけど時間に遅れてしまい、可愛がっているママやホステスさんがペナルティとして罰金を取られたり、出勤欠勤の扱いになってタダ働きになってしまうようなことがあったら、きっと「保証するよ」と仰って下さることと思います。
ですが、お金の問題ではなく可愛がっているママやホステスさんが、お店からの信用を失ってしまうことを心配して下さるからこそ、夜の銀座の暗黙のルールを守って下さっているのではないかと思います。
夜の銀座の暗黙のルールを知っていて粋な飲み方をされる一流の男性とご一緒させて頂けることは、夜の銀座で働かせて頂いている私たちにとって安らぎと幸せをもたらしています。
だからこそ、暗黙のルールを知っている一流の男性は、夜の銀座で働いている人たちから大切にされているのです。
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- 成功している人、経営者の33の共通点 まとめ(10/16)
- 銀座ママがオススメする「接待やデートで使えるお店」(10/9)
- 夜の銀座の暗黙のルール(6)(10/2)
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