テレビは忙しい現代人の生活に合っていない。さらに嘘とヤラセが蔓延している。あと数年でテレビはインターネットによって淘汰され、社会から見捨てられる。(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』)
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プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。
「嘘」と「ヤラセ」が蔓延する日本のテレビ。終焉の日は近い…
テレビは見捨てられていく
あと数年のうちに、企業が使う広告費はインターネットがテレビを圧倒するようになっていく。
広告費から見ても、企業は広告費をインターネット・ファーストにしており、テレビへの出費を減らしている。
5Gの時代になっていくと、この流れにますます拍車がかかる。テレビ局は広告収入をどんどん失うようになっていく。
言うまでもないが、広告収入を失うというのは、テレビが見捨てられるというのと同義である。
マイノリティの趣味を満たすコンテンツ
インターネットがこれだけ普及し、ユーチューブなどで個人が次々と動画を上げられる時代になっていくと、テレビは動画の世界でも「大勢の中のひとり」の状態にならざるを得ない。
そして、自分が見たい番組が決まった時間に一度だけしか流れないテレビは、忙しい現代人の生活に合っていない。気に入った動画を「好きな時に何度も繰り返し見る」というのができない。
しかも、テレビは自分の関心を持っている内容をいつもやってくれるとは限らない。人間の関心は多種多様だが、テレビはすべての人の趣味をすべて満たすほど多様ではない。テレビは少数派(マイノリティ)の趣味に応えてくれないのだ。
インターネットは違う。
インターネットはどんなマイノリティな趣味であっても、そのマイノリティの趣味を満たすコンテンツが大量に揃っている。たとえ、そのコンテンツは1,000人ほどの少数派しか見ないものであっても、それは存在を許される。
1,000人しか見ないテレビ番組と言えば「視聴率ゼロ%ではないか」と嘲笑され、袋叩きにされ、スポンサーなど1社もつかないレベルである。そもそも、そうした企画は通ることすらもない。
しかし、ユーチューブを見て欲しい。ドアが開いて閉まるだけの動画、誰かが何も言わずにひたすら食事をしている動画、何が起きるわけでもない街角のライブ動画ですらも存在が許されている。
Next: 「テレビがつまらない」は当然? 見たいものが何もやっていない…
自分が見たいものが何もやっていない
そして、普通の人には何が面白いのか分からないようなものですらも、そうした動画を好んで見ている少数の人が存在する。テレビが決して取り込めない膨大で無限の「少数」をインターネットは大量に取り込む。
それは検索でいつでも探すことができて、いつでも見ることができて、関連動画を辿るといくらでも深掘りができる。誰でも参加ができて、全世界の人たちの動画を見ることができる。
もはや、インターネットの動画はテレビなど完全に超えている。5Gの時代が本格的に到来すると、インターネットの動画はさらに質と量を爆発的に上げてくる。
5Gの時代というのは「テレビが本格的に死んでいく時代」である。
「テレビがつまらなくなった」というのは最近は本当によく言われることなのだが、それは当然だ。
すでにインターネットで自分が見たいものがいつでも見られる時代になっているわけで、それに比べるとテレビは自分が見たいものが何もやっていないので「つまらない」と感じるようになっていくのである。
若年層はインターネットに軸足を移して「テレビはほとんど見ない」ようになる。そうするとテレビはインターネットに馴染まない高齢者ばかりが見るものになり、必然的に高齢者が好む番組ばかりになる。
すると、ますます若年層はテレビを見なくなっていく。
負のスパイラルにテレビが陥ろうとしている。
インターネットがテレビを圧倒する
最近はドラマもNetflix(ネットフリックス)のような企業が独自番組を制作し、インターネットで流すようになってきている。この流れにアップルやアマゾンやディズニーも続いていく。
インターネットの動画は、テレビでも、パソコンの画面でも、タブレットでも、スマートフォンでも見られる。通勤時間でも、ちょっとした休憩時間でも、それこそ道ばたでも好きなドラマを好きな時に観られる。
スポーツ番組も、メジャーなスポーツからマイナーなスポーツまで、あらゆるものがインターネットに揃っている。アニメも子ども向けの番組も、インターネットの方が充実していくことになる。
ニュースもインターネットの方が早く、しかも現地の人々の反応までリアルタイムで情報が流れてくる。
インターネットの場合、一次情報は「マスコミ」ではなく「現場の人」であることもしばしばだ。だから、マスコミもインターネットで情報を拾って、インターネットの画像をテレビで流すような番組構成になってしまっている。
テレビがインターネットの後追いになっている。
Next: テレビの終焉は近い/偏向したニュースとコメンテーター
広告費もインターネットに集中していく
そうであれば、スポンサーもテレビに広告料を出すよりも、インターネットに広告料を出した方が訴求力があると思うようになっていく。
2018年、インターネット広告費は1兆7,589億円で、テレビの広告費は1兆7,848億円だった。広告費はほぼ拮抗するようになった。
あと数年のうちに企業が使う広告費はインターネットがテレビを圧倒するようになっていく。広告費から見ても、企業は広告費をインターネット・ファーストにしており、テレビへの出費を減らしている。
偏向したニュースとコメンテーター
5Gの時代になっていくと、この流れにますます拍車がかかる。
テレビ局は広告収入をどんどん失うようになっていく。言うまでもないが、広告収入を失うというのはテレビが見捨てられるというのと同義である。
現在のテレビ局はすでに削られる広告費のために経費削減に走るようになっているのだが、経費削減はますます放映される番組の質の低下を引き起こすことになる。
ニュースも記者クラブの発表や通信社の発表を右から左へ報道するだけであり、独自取材などほとんどしなくなっている。さらに、そうした映像を「使い回し」して時間を水増ししている。
報道されるのもスポンサーにおもねたものばかりであり、少しでもスポンサーに都合の悪いニュースがあると、それは一切報道しようとしない。
それだけではない。テレビ局内には中国・韓国・北朝鮮の3カ国に関係する職員が大量に流れ込んでいて、偏向したニュースばかりを流し、そこに偏向したコメンテーターに的外れなことをしゃべらせている。
そこにきて、悪質かつ常習的なヤラセも次々と発覚している。テレビ番組の演出によるヤラセはもちろんのこと、街角のインタビューですらも役者の仕込みであることが明らかになっている。
Next: テレビの命運は風前の灯火。嘘とヤラセを暴くのもまたインターネット
テレビの命運は風前の灯火
NHKですらもヤラセと偏向のオンパレードだ。だから「ぶっ壊す」と言う声が支持されるようになっているのだ。
テレビは嘘と偏向で成り立っていることは知っている人は知っている事実だったが、それが一般にも「隠せなくなってきた」のが今の状況である。
そして、そのテレビの「嘘」と「ヤラセ」を暴くのもまたインターネットだ。
「テレビが本格的に死んでいく時代」がやってきている。
次世代通信「5G」がテレビを絞め殺し、インターネットがテレビを飲み込んでいく。テレビの命運は風前の灯火だ。
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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2019年11月11日)
※太字はMONEY VOICE編集部による