「桜を見る会」を巡る嘘の積み重ねで、現政権はとうとう末期に至っている気配濃厚です。ついに海外メディアも騒ぎ出し、日本株が投げ売りされる恐れがあります。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)
※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2019年12月3日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバッグナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。
データ破棄は先進国家ではありえない?海外メディアも騒ぎ出した
安倍政権はもう死んでいる?
私は子どものころからまったく漫画というもの読まない人間で、漫画といえばもっぱらテレビで見るだけの人間でした。
その私でも知っている漫画の台詞の1つに、『北斗の拳』の「お前はもう死んでいる」という言葉があります。この漫画の詳細説明については、さすがにこのメルマガでは差し控えたいと思います。
実はこの言葉、今の安倍政権にそっくりそのまま差し上げたいような状況になってきています。
読者の方からは、直接的にFXに関係ないことをメルマガに載せるなという、厳しいご指摘もいただきます。しかし、政権の状況というのは決して為替に無関係なものではありません。
とくに足元における安倍政権の行状は、間違いなく為替にも影響を与える大問題になりつつあることを、しっかり理解する必要があります。
安倍首相がついたシンクライアントの大嘘
参議院における代表質問の回答など、安倍総理が自身で書いていることなどありえないことは、いくら何でもほとんどのまともな国民なら誰しも理解していると思います。
2日の参議院代表質問で極めて興味深かったのは、安倍首相の「桜を見る会」の参加者データに関する答弁でした。
サーバーというのが通常の言い方なのに、「サアバ」というのは、考えてみると三菱系の企業の表記のような気がしました。
首相の答弁によれば、内閣府が利用しているのはシンクライアント、つまりクライアント端末の中にハードウエアによるデータ蓄積をせず、常にネットワークで接続してデータセンターサーバーに接続し、そのサーバーにデータを蓄積する仕組みを利用しているとのこと。
それゆえに、一定の時間が経つと消去したデータを復元することはできないというものでした。
現状では、内閣府がオンプレミスで自前のサーバーを利用してシンクライアントを稼働していたのか、完全に外部のIDC(=インターネットデータセンター)を活用してクラウドサーバーを
利用していたのかは、契約内容がわからないためはっきりしません。
しかし1つだけ間違いないのは、クラウドの場合、顧客のデータを守るのが最大の重要事項であり、ビッグデータ華やかなりし今どき、蓄積したデータを短時間で安い費用で簡単に分析することはあっても、安易に短時間に廃棄するという行動はほとんど起きないのが現実です。
外部に見せられないものについては秘匿による制限がかけられるのが基本で、データを破棄するというのは、今どきのデータ社会ではまったくあり得ない話といえます。
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データ破棄は普通の先進国家ではありえない
クラウドサービスを提供する業者は、顧客からのデータを「何があっても失わない」ことに全力をあげているのが実情です。
政府系機関が簡単にデータを完全抹消するなどというのは、リスクの高い外地にある大使館のデータサーバーや諜報機関のサーバーでない限り、普通の先進国家ではありえない話となっているわけです。
ましてやデータの復元ができないというのもまったくあり得ない話。
内閣府というのは、英国のMI6のような諜報機関ならいざ知らず、通常はそんな運用をしているはずはありません。
万が一これが本当の運用形態であるとすれば、もはやこの国は完全な後進国、あるいは独裁国家で令和のスターリン主義でも目指しているとしか思えない最悪の状況です。
ついに海外メディアも騒ぎ出した
週末のメルマガでも書きましたが、すでに安倍政権が苦し紛れについた嘘はすっかり整合性を欠いてしまい、上塗りした嘘がさらに自らを苦しい立場に追いやろうとしている状況です。
投資的視点からいいますと、安倍政権が口走っている内容は、トランプが日々ささやいている内容と比較しても、相当レベルの低いところに追いやられており、海外の投資ファンドの目から見ても明らかにおかしな状況に陥っていることがわかります。
海外メディアも、この事案については「おかしい」ということを報道し始めています。
こうした状況に輪をかけるように、消費も国内の経済指標も落ち込みを見せている点が気になるところです。
足元ではSell Sideのアナリストが「日経平均3万円」などという荒唐無稽な予測を口にし始めていますが、個人的にはまったく逆さまの方向に向かい始めているのではないかと思う次第です。
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安倍首相は出鱈目を積み重ねてこの国をどうしたいのか?
かなり控えめに言っても、この政権はとうとう末期に至っている気配が濃厚です。
世界的には安倍氏の名前をとって「アベノミクス」と語っているわけですし、長期政権を好感する外資のファンド勢にとっては、安倍政権の終焉が実態としてはなんら影響がなくても、それなりの売り材料になることは免れません。
ここからは、ろくな相場にならない可能性が一段と高まっているように見えます。
それにしても酷い政権が長々と続きます。いったいこの国は、どこでまともに転換することができるようになるのでしょうか。個人的にはもはや絶望的な気分です。
結局、この政権の長期化を許しているのは、すっかり取り込まれてしまった司法がまったく機能しないせいなのでしょう。
困った国になったものです。
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- 狭いレンジ相場こそスキャルとデイトレの独壇場(12/5)
- ここ4年の為替相場の構造的変化に着目(12/4)
- 安倍政権の呆れるほどの稚拙な嘘はこの国への投資を著しく鈍らせる(12/3)
- 月初から中盤まではファンドの閉鎖に伴う巻き戻し売買に厳重注意(12/2)
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『今市太郎の戦略的FX投資』(2019年12月3日号)より抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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