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日本の年金、世界格付け37か国中31位の最低クラス。若者の未納が止まらず窮地=今市太郎

最新のグローバル年金指数ランキングによると、日本の年金は37か国中31位と昨年に続いて最低クラス。若者の支払い率は下がる一方で、完全に負のスパイラルに落ちています。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2019年10月31日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバッグナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

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日本の年金、今年も最低クラス

米国のコンサルティングファームであるマーサーと、オーストラリアのモナッシュ金融研究センターは、今年もグローバル年金指数ランキングを発表しています。

日本の格付けは昨年と変わらないグレードで、世界37か国の比較でいいますと37か国中31位です。

1位:オランダ
2位:デンマーク
3位:オーストラリア
4位:フィンランド
5位:スウェーデン

と北欧諸国が上位を独占する中にあって、相当劣化が伝えられる米国でも16位です。

日本はというと「Dクラス」で、主要国の中でも最下位クラスを今年も彷徨っています。

ちなみに「Dクラス」と言いますと、アルゼンチン・中国・インド・韓国・メキシコ・フィリピン・タイ・トルコで、最下位のEクラスは存在しません

ですから一番ビリのグレードで、同じグレードにある国も本当にろくなところはないぐらいの新興国状態にあることが改めて確認できる状況です。

評価視点は3つ

このコンサルティングファーム・マーサーの年金評価の指標は、次の3つになります。

1)国民の資産の充実度(40%)
老後への備え、預貯金や持家などの資産状況、福利厚生、税制面の補助等に関する評価

2)年金制度の持続可能性(35%)
年金基金の資産状況、人口動態、政府の負債、国の経済成長の見通し等

3)規制など制度面全体の誠実度(25%)
監督規制、ガバナンス、制度運用コスト等

この3つの視点は非常にわかりやすいもので、どれをとっても日本の年金制度がダメなのは結果を見なくてもだいたい想像のつくものです。

「人生100年時代」という大嘘がまかり通るこの国

政府・安倍政権は、年金給付年齢をさまざまな理由をつけて「人生100年時代に対応する」などといいながら、給付時期をどんどん遅らせようとしています

「2,000万円足りない」といわれた高齢者予備軍は、それに備えて消費を控える動きに出ています。

そして、負担ばかりさせられる若者層は、もはや年金に期待できず国民年金の支払い率は下がる一方という、典型的な負のスパイラルに陥っているのは間違いありません。

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