「高齢者において重症化するリスクが高い」といわれている新型コロナウイルス感染症だが、若いから、子どもだから、赤ちゃんだからといって安心できる訳ではない。
3月30日に福岡県で0歳の乳児とその母親が、4月1日には山梨県で0歳の乳児が新型コロナウイルスに感染していることが報じられた。九州朝日放送によると、福岡で感染が確認された母子は先に感染が確認されていた家族(60代男性)の濃厚接触者であるとして受けたPCR検査で陽性であることが確認されたが、無症状や軽症であるとということだ。しかし、山梨県で感染が確認された乳児は、重症のため集中治療室で治療を受けているという(NHK)。
またNHKは、2000人余りの子どもを調査した中国の研究グループの「子どもたちの症状は大人に比べると重くはなかったが、幼い子ども、特に乳幼児は新型コロナウイルスの感染により、重くなりやすい」という見解を伝えている。
アメリカからは生後6週間の乳児が死亡したという報道があり(livedoor NEWS)、学校の再開を控えた保護者からは不安を訴える声があがっている。
千葉市は6日から予定通り学校再開するんだね…
コロナ不安だよ。
上の子が貰ってかかるかもしれないのも不安だし、うちには生後0ヶ月の乳児もいるから心肺停止の子が出たとか、アメリカでは死亡したとかのニュースを見たから、今ここで行かせるのは不安で仕方ないです…#学校再開反対— YuR♡ (@YuR32923743) April 2, 2020
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10〜30代も気を抜くわけにはいかない。NHKは、東京都内で先月25日から1日までの期間に新型コロナウイルスの感染が確認された人のうち、およそ4割が30代以下の若い世代だったこと、最も多かったのは30代だったことを報じている。
海外では、こうした若い世代の感染者が重症化したり死亡したりするケースも相次いで報告されており、専門家が「日本でも若者が死亡する可能性がある」と警鐘を鳴らしているのだ(毎日新聞)。
「若いから大丈夫」という思い込みは #新型コロナウイルス には全く通用しない。米ホワイトハウスは欧州の事例からすでに警告していますが、日本は危機感が薄いのではないか。ラクロスの元全米代表で健康な親友が突然重体になったのを目の当たりにした日本人駐在員が訴えます。https://t.co/APHyCi6dvl
— 東京新聞外報部 (@gaihou1) March 30, 2020
東京都は若い世代の感染者について「氷山の一角の可能性がある」として慎重な行動を取るよう呼びかけており、東京都教育委員会は1日、都立高校の休校を5月6日まで延長すると発表した。
また東京都保健福祉局は、都内の新型コロナウイルス感染症の患者数を居住地別にまとめて公表した。世田谷区が最多の44人、次いで港区が39人、杉並区が28人とリアルな数字が確認できるが、こうした数字を表に出すことが、全ての世代に対する注意を促すことになるのかもしれない。
私たち一人ひとりにできることは、政府専門家会議等の発表を注視しながら、個々人が緩慢せずに予防にあたることだろう。「自分だけは大丈夫だ」という油断は、言うまでもなく、もはや通用しない状況にある。
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Source: 九州朝日放送、NHK、livedoor NEWS、毎日新聞、東京都保健福祉局
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