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コロナ離婚増加で「結婚したくない人」も急増。独身は人生ハードモードと理解しているか?=山本昌義

未曾有のパンデミックを経験し、日本中で増えた“コロナ離婚”。独身の方に「だから結婚なんてしたくないんだ」「ひとりで生きていく」と考える方が増えています。でもこの考え方、人生をハードモードにします。(『婚活FP山本の実例分析書 ~運命の出会い、その先を見据えて~』山本昌義)

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プロフィール:山本昌義(やまもと まさよし)
山本FPオフィス代表、CFP。商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て2008年に山本FPオフィスを設立。現在は「婚活FP」を名乗り、婚活パーティ等を企画しながら婚活中の方、あるいは結婚直後の方など比較的若年層の精神面・経済面双方の相談業務をメインにこなす。中立性の確保の点から、一切の商品・代理店は扱っていない。

コロナで痛感「結婚したくない」

婚活ファイナンシャルプランナーとして活動する私のもとに、30代後半の独身男性から、未婚人生についての相談をいただきました。「コロナ離婚を聞いて余計に結婚したくないと思った。どう思う?」という内容です。

当人は年収500万円の会社員。元々、結婚願望が低いなかで世間のコロナ離婚を聞き、余計にその思いを強めたとのことでした。

結婚するもしないも当人の自由です。ただ、「結婚しない覚悟」も必要かと。

今回は、結婚しない人生について大切なポイントをお伝えします。

結婚に代わる「老後対策」を取る

さて、まずは基本ですが「結婚に代わる老後対策を取っていく」。この観点が大切です。

ライフプラン上の結婚とは「数ある老後対策の1つ」に過ぎません。このため、ほかの対策を取るなら結婚は不要です。

ただ、今は人生100年時代となっていますから、ほかの老後対策は、かなりハードルが高いといえます。具体的には、以下のような方法です。

・独立して相応に成功する
・投資で十分な資産を築く
・専門技術や知識を徹底的に磨く

はっきり言って、今のあなたを含めて普通の会社員が結婚せず人生を生き抜くのは無理です。結婚しないなら、一般的に結婚よりハードルの高い上記のような老後対策が必要になります。

それでもなお、結婚したくないですか? 結婚以外の老後対策を取れそうですか?

確かに結婚すると離婚の可能性が残りますが、離婚しない可能性だって残っています。結婚できる可能性があるなかでしない選択は、なるべく控えたほうが賢明ではないでしょうか。

結婚できないならできないで仕方ありません。ただ、なるべく「最も簡単な老後対策」も考えましょう。

Next: さて、それでもなお結婚しない選択をするなら『独立か投資、できれば両方――



結婚しないなら独立か投資を

さて、それでもなお結婚しない選択をするなら「独立か投資、できれば両方を進めていく」。これは結婚できなかった場合でも同じです。

というのも、今は人生100年時代になっています。しかし会社員では実質的に60歳までしか働けず、65歳〜70歳まで延長されても年収は半減です。

会社員のまま60歳以降も十分に稼ぐというのは、本当に一握りの人にしかできません。そもそも60歳まで会社に残れるかも不明ですから、ここは独立を視野に入れていきましょう。

また、独立すると確かに定年はないのですが、それでも「健康上の限界」があるのが実情です。一般的には80歳程度が限界と言えますから、残りの20年のために「投資」も必要になります。

なお、どちらもリスクがあるのは当然ですが、そもそも「結婚しない選択」は十分リスクです。ここは覚悟して人生を切り開きましょう。

また、リスクばかりがクローズアップされますが、独立も投資も、メリットも極めて大きいです。

定年がないだけでなく、どう働くかも自由ですし、嫌な人間関係もなくなり思いのままに働けます。それでいて大金を稼げる可能性もありますし、最終的に自分が働かずに稼ぐことも可能です。

結婚しないなら、家族に迷惑もかけませんから、未婚者には最適な働き方とさえ言えます。ぜひこれから、準備を進めていきましょう。

数ある老後対策の中で「結婚」がいちばん簡単

最後にちょこっと……。

「改めて、やはり結婚したくないと思った」……コロナで本当にこういう方も増えましたね。

結婚しないなら代わりの老後対策が必要です。最も簡単な「結婚」をそれでもしないのか……。少しじっくり考えてみましょう。

そして、会社員のまま未婚は無謀と言えます。できれば独立と投資、両方を視野に入れて、一人でも今後の人生を切り開いていきましょう。

なお、ライフプランや今後の見通しを作りたい方、独立や投資を手伝ってほしい方は、私でよければいつでもご相談下さいませ。

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image by:miya227 / Shutterstock.com

婚活FP山本の実例分析書 ~運命の出会い、その先を見据えて~』(2020年6月19日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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婚活中の方、ご成婚された方 こんにちは。婚活FP山本と申します。 昨今は空前の婚活ブーム! …引いては婚活が厳しい時代です。 ご結婚に至っても、3組に1組は離婚する時代。 大変な時代ですね。 ここでは、私が実際にお受けした相談内容を元に 男女の心理差や経済的な側面を主として なぜダメなのか?どうすれば良かったか?を分析し 実例として、皆様にお届けさせて頂きます。 なお、私は「現実的な結婚」を支援しています。 そして、実例は男女の本音が登場します。 このため、皆様の夢を打ち砕く内容も多いかと思いますが ご容赦の上でお読み頂き、ご活用下さい。

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