安倍首相が辞意を表明し、北朝鮮の日本人拉致問題は一向に進展が見えない。そんな中、日本文化に精通する金与正(キム・ヨジョン)が兄の金正恩委員長に代わって政権を握るのではないかと言われてきた。しかし、そんな彼女は今、こつ然と姿を消してしまっている。(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)
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国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。
拉致被害者の救出、叶わず
辞任を表明した安倍首相の心残りの最大のものは「日本人拉致被害者の救出が叶わなかったこと」であろう。
北朝鮮の金正恩委員長と3度の首脳会談を行ったトランプ大統領に、その都度、橋渡しを頼んだ安倍首相であった。
とはいえ、北朝鮮に拘束されていたアメリカ人の釈放には本気で取り組み、見事に取り返したトランプ大統領であったが、安倍首相からの頼みは「聞き置く」に留めたようだ。
安倍首相もトランプ頼みの限界には気付いていたはずで、「条件抜きで、金委員長と会う用意がある」と繰り返していた。
しかし、金委員長に日本との関係改善の重要性を納得させる働きかけは思うに任せなかった。
日本アニメの大ファン「金与正」の影響力
そんな中、北朝鮮では金委員長の健康不安説が浮上し、身内である妹の金与正(キム・ヨジョン)の影響力の拡大が注目を集めるようになった。
状況次第で「兄に代わって政権の中枢の座に就くのでは」との見方も広がったほどだ。
確かに、韓国やアメリカを批判する声明が彼女の名前で発出されるなど、その存在感が際立ってきていた。
しかも、幼い頃から日本のアニメの大ファンで、「セーラームーン」などを通じて日本語も学んだといわれる金与正である。
彼女が北朝鮮の対外政策を動かすようになれば、日本人拉致問題の解決、日朝関係の前進にも光明が見られるようになるのではないか、との期待も出てきた。
そんな矢先、7月27日を最後に、彼女の姿が一切消えてしまった。
Next: 金与正はどこに消えた?金委員長に4人目の子どもが産まれるとの情報も
金与正はどこに消えた?
先日開催された朝鮮労働党の幹部会でも、以前は毎回、金与正の姿が確認されたものだが、今回はまったく見えないままであった。
この数週間、北朝鮮は大雨と洪水の影響で、農作物に深刻な被害が出ている。
もちろん、新型コロナウイルスに関しても政府は否定しているが、相当数の感染者が発生している模様で、ピョンヤンから市外への外出は全面的に禁止されているとのこと。
金正恩委員長は自ら被災地を訪問し、緊急食料援助を指示しているほどである。
最近まで常に兄に寄り添っていた金与正が姿を消したことで、韓国でもアメリカでも情報収集に血眼になっているようだ。
金委員長に4人目の子どもが産まれるとの情報も
実は、金正恩委員長の妻「李雪主」も、今年1月からその動静が伝えられなくなった。ただし、こちらは出産の可能性が高いと見られる。
3人の子どもがいるはずの金正恩委員長であるが、長男はまだ10歳と言われており、万が一の場合には後継者にはなれないだろう。
政権のカギを握る妹の与正の姿が消えたということは、政権内での何らかの不穏な動きが進行しているのかも知れない。
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・北朝鮮内部で何が?:金正恩委員長の妹、与正の姿が消えて1か月(9/4)
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『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』(2020年9月4日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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