【対談】鈴木みそvsメンズバイヤーMB「だからメルマガ始めました」

2015.10.05
by gyouza(まぐまぐ編集部)
 

個人で情報を発信しないと
生きていけない時代

:ファッションの持つ強さっていうのは、顧客がお金を払ってくれるわけですよね、情報に対して。昔はファッション誌だったりしたところが、だんだん個別のところに移ってきて。そこにはたくさんのユーザーがいると考えていいわけですよね?

M:ただ、やっぱり不完全なんですよ、全部。雑誌もものすごく不完全だと思っていて。やっぱり広告主がいるじゃないですか。そうすると、当然そこに配慮して書かなきゃいけないし。

:たしかにそうですね。

M:ここの記事はこれを書かなきゃいけない、ここの記事はこれを書かないといけないとか、いろんな制約が出てきてしまう。このブランドからはこれをリリースしたからここは褒めなきゃいけないとか。基本的に悪口は書けないじゃないですか。そうすると、雑誌ってものすごく平坦な情報で、情報的に価値がないものと言ってもいいぐらいのものにしかならない。だから、いまアパレル業界でいちばん危険水域に入っているのって、販売員だと思っているんです。

:はー、なるほど。

M:で、アパレルにいる方、みなさん思ってらっしゃっていて、アパレルの販売員は、これからコンビニ店員並みになるんじゃないかっていう危機感を持っているんです。

:昔、ハウスマヌカンて呼ばれてたアレですか?

M:え? はい?

:ハウスマヌカンって昔そういう名前が…あ、いいです、いいです! もうその言葉自体が死んでなくなっている…。

一同爆笑

:いや、そうですかあ。その職業は厳しいと…。

M:昔はインターネットもなかったですし、販売員さんが良いって言ったものを信じるっていうのが普通の流れだと思うんですけど。いまは、その嘘とかが見えてしまいますから。そもそも販売員っていうものが、お店のことしか褒めないですし。

:確かにそうですよね。

M:正しい情報を言わないっていうのが、みんなわかってしまっているので存在価値がなくなってるんです…。

:そっかあ、なるほど~。

M:だから通販の需要が百貨店の売上を超える状況になってしまっているわけで。当然、消費者は経済合理性のいいほうに動くじゃないですか。そうすると、実際に店舗に行って試着ができて、販売員さんの提案が聞けるっていうメリットよりも家で気軽に自分で買えるっていうメリットのほうを強く感じている。ということは、販売員さんのいる理由がないっていう結論が出てしまっているわけですよ。

:なるほどね~。

M:僕は、もともと販売員なんですよ。だから販売員という職業が好きですし、どうやって自分は生きていけたらいいかって、ずっと考えた中で、やっぱり個人で情報を発信しないと生きていけないな、と思ったんですね。お店に囲われてイチ販売員として生きていくとなると、絶対そこに限界も出てくるし、斜陽になってくるはずなので。だったら、プロ販売員として個人で情報発信して本当にいいことをフリーの立場で言っていくっていうのが正しい生き方なんじゃないのかなっていう風に思って、それをやっているところなんです。

:なるほど、なるほど。そこが今の情報の価値ですよね。

近日公開の後半へ続く

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すっかりMBさんの聞き役のようになってしまった鈴木みそ先生。しかし、「有料メルマガのアイデア思いついた!」「バックナンバーを売ればいいんだ!」「その有料メルマガは、えげつない!」などなど、後半はみそさんの口からアイデアが次々と飛び出す展開に。爆笑と「へぇ!」「なるほど」が交互に押し寄せる怒涛の後半戦近日公開、どうぞお楽しみに!

 

鈴木みそさんメルマガ『マンガ家の生活
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