次に2つ目です。
ストレスは解消することができます。溜めてしまったストレスは解消すれば良いのです。
人によってその解消の方法は様々ですが、それを知っている人はストレス耐性が強いと言えます。
また、趣味で運動をしていたり、仕事を忘れて没頭できるものがあったりする人は、自然にストレスが解消されることも多いでしょう(もちろん、それを意図してやっている人もいるでしょう)。
そこで、「ストレス解消の方法を知っているか?」「ストレス解消の方法を持っているか?」を確認するのです。
最後の3つ目です。
2つ目でお話したようにストレスは解消することができます。ただし、何もしなければ解消はされません。
そこで、そのストレス解消法を実行できているかを確認するのです。
「趣味にマラソンとありますが、最近はどうですか?」「ストレスが溜まったときに実際に行っていることはなんですか?」など、具体的に聞いてみると良いでしょう。
以上の3つがストレス耐性を見極める際のポイントです。
ストレス耐性というと「体質的にストレスに強いか」という話になり勝ちですが、今回お話ししたような「ストレスへの対応力」を見るほうが重要です。
なぜなら、限られた面接の時間で体質的にどうかを見極めるのは非常に難しいですし、仮に体質的に強いとしても、対応力が弱い場合は、結局はストレスにつぶされてしまうこともあるからです。
しっかりと「ストレスへの対応力」を見極めていきたいですね。
※ストレスは様々な問題を引き起こします。
自分のストレスを部下にぶつけるパワハラ上司。ストレスが原因でうつ病になって休職する社員。
それ以外にも、そのような環境が原因で社員が定着しづらかったり、生産性が落ちて業績に影響してしまったりと、会社としても大きな打撃を受けてしまいます。
ストレス耐性に強い人を採用することは、もちろん大切なことではありますが、そもそものそのストレスの元を改善できるように合わせて取り組んでいきたいですね。
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