出典は、最近読んだこの本です。様々な業界のマーケティング戦略のインタビュー集。各業界の数々の工夫は開発や販売のヒントになります。
『ササる戦略』 土肥義則・著 三才ブックス
長年の慣習とは恐ろしいものです。何が恐ろしいのかというと、「誰も何も考えない」ということです。「長年こうやっていますから」という仕事に対して、「本当にこうやるべきなのだろうか」「こうやらなかったらどうなるのだろうか」ということを、誰も考えなかったり、誰も思いつかなかったりする。
何も考えないということは、発想力や思考力を全く使っていないということです。その慣習は実は間違っていることもあるし、時代とともにズレてくることもある。
でも何より、人が何も考えなくなる、というのが一番怖いのです。運動をやめれば筋力が落ちてくるように、発想力や思考力もまた使わなければどんどん衰えていきます。それが会社全体、業界全体で衰えることになると、会社や業界自体がしぼんでいくことは明らかです。
ではどうすればいいのかというと、「考え続ける」ことが大事です。
「そうするのが当たり前」「それがベストだから習慣になっている」と思われていることも、常に「本当にそうだろうか」「今はどうなんだろうか」と考え続けて、検証し続ける。
その繰り返しが大事なのです。
長らく慣習だ常識だと思いながら「ここのところ全く疑いもしなかった」「何年も改善や検証など考えたこともなかった」ということが、自分の仕事の中にないでしょうか?
必ずあるはずです。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
- 自分の1日の仕事を思い返してみて、何年もの間「なぜこうなるのか」「別のやり方だとどうなるか」と一度も考えたことがなかった行動や仕事などを、どんなことでもいいので2つ以上ノートに書く。
- それについて別のやり方の実験案をノートにまとめる。
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