富士山の次に高い山は?名前がすぐ出てこないのと「二番煎じ」は同じ

 

全国に803店舗を構える子供服の西松屋。この西松屋が捨てたものといえば「集客」です。いつ行ってもガラガラの店舗。にも関わらず、サービス産業生産協議会によると衣料品専門店での顧客満足度1位(2011年度)です。

200坪以上の広い店舗に接客は2人。それなのに顧客満足度1位で、儲かり続けています。

繁盛店というと、お客さんがわんさかいて、活気があって…というイメージですが、それだけが、繁盛店ということではないのです。西松屋は、お客様を集めるのではなく、快適にショッピングをしていただくことに徹底していきました。

ベビーカーを押してくるお客様のことを考え、ワゴン販売やマネキンも置かずに通路は広い。路面店も大きな国道沿いとかではなく1歩路地に入ったところに店舗を構えています。これは、駐車場の出入りのしやすさを考えてのこと。こうしたきめ細かな工夫が無駄を省き、集客をしなくても繁盛している秘訣なのです。

また、280円均一で知られる焼き鳥チェーンの鳥貴族。鳥貴族では、好立地を捨てています。駅前でもビルの2階や3階以上、あるいは地下に店舗を構えています。

こうやって見てみると、大きく成功している企業や店舗は、必ずといっていいほど何かを捨てています。捨てることによって、独自性という新たな価値を生み出し、ポジションを築いています。それが結果的に差別化に繋がっているのです。

差別化は、付加価値を付け加えたり、競合他社の成功事例から学ぶものではありません。まずは、それらを捨てることです。そのうえで、さらに、御社にある「何かを捨てることです。

■今日のまとめ

『捨てることができなければ差別化はできない』

・自社で捨てなければならないものは?列挙してみる。
・上記で列挙したものを捨てることによって、生み出されるものは何か?どんなことか?を考えノートに書き出す。
・書き出したものを軸に戦略、施策を講じてみる。

image by: Shutterstock

 

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