【書評】「日本一感動する講演」が書籍化。号泣必至の経営書に

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ネットでも「日本一感動する講演」と話題の、ある町工場の取締役の講演。その一部始終が携書化されました。『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』では、感動できる上に経営書としても役立つと絶賛しています。

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NASAより宇宙に近い町工場』植松努・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン

こんにちは、土井英司です。

「言葉は人を励ましてくれる」

そう信じて、このメルマガを発行し続けていますが、本当に人を励ましてくれるのは、じつは言葉ではありません。「背中」です。憧れの人物や尊敬する父親、上司、先輩…。そんな人たちの「背中」以上にわれわれを励ましてくれるものはありません。事実、たくさんビジネス書を読んでいくと、著名な方々のキャリアには、誰かの「背中」が影響していることが少なくないのです。

そこで本日ご紹介したいのが、「NASAより宇宙に近い町工場」。

日本一感動する講演」と言われ、TED×でも大反響となった講演を書籍化したもので、すでに6年前にベストセラーとなったものの携書版です。

北海道の小さな町工場にもかかわらず、宇宙ロケット開発を手掛けているという植松電機専務取締役の植松努さんが、大人たちに夢を語ったもので、まさに今の時代に求められている価値観だと思います。

「『どうせ無理』という言葉をこの世からなくす」ことを目標に活動しているという著者の強烈なメッセージ、そして感動のエピソード。これを読んで、元気にならないはずがありません。なかでも、著者が宇宙に興味を持つきっかけとなった祖父(じいちゃん)とのエピソードは、読んでいて思わず涙が出てきます。

経営書として読んだときも、考えさせられる内容で、モノ作りや販売、顧客との関係性まで、改めたくなるような言葉が並んでいます。

国家に文化が蓄積するようなモノを作っているかどうか、顧客を成長させるサービスができているかどうか、間違った動機・やり方でモノを売っていないかどうか…。本書を読んで、いろいろと考えさせられました。

これを読んで、来年どのような働き方をするか、どのような経営をするか、どのような生き方を始めるか、考えてみてもいいと思います。

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