では、どうして私がいつも数秒で即決したら絶対に間違いのない料理が出てくるのか、という選択方法のノウハウを聞かれても、実は言葉では明確に言い表せないんですね。
なんかこう、「どう考えてもこれが絶対美味いだろ」という感じのものが見えてくる、としか言えないんですよね……。
決して「一番人気!」とか「店長オススメ!」とか、そういう言葉に従っているわけではありませんし、食べログなどのネット情報も使ってはいません。
でも、例えば英語もイタリア語も全く分からない私が、イタリア語だけのメニューを見て選んでも絶対に美味しい料理を引き当てるので、恐らく、文字ではなくメニューの中の配置や価格設定から情報的なことを見出しているのでは……と、個人的には思っています。
でも、私も昔からそんなラッキーだったかというと決してそうではなくて、若い頃はやっぱりいろいろとメニューを見て考えて、「うわー、あんなに考えたのに不味いのが来たよ!」ということも結構ありました。
かなり自分の中で変わったかなーと思うのは『ビジネス発想源 Special』の中の「フェイバリット発想源」を始めたことだと思います。
「フェイバリット発想源」は、自分が何度もリピートしてしまうほど好きなもの、自分の人生を変えたぐらい自分にとって特別なものを毎週1つずつ伝えているコンテンツです。
これは「1回食べたら、まあよかったよ」というよくあるレビューのようなものではなくて、実際リピートしたり、周囲に勧めまくったり、本当にこれだと言えるものしか書いていません。
でも、そんなものってたくさんあるわけがないので、最初は「いずれネタが切れるだろうな」と思ったら、200回以上も連載していると、そういうレベルのものを効率的に見つけ出す感性が身についてきたんですね。
膨大な情報の中から「これだな」という目星をつける、というような感性が恐らく身についていったので、メニュー程度の選択肢なら、すぐ選べるのです。
だから、自分のオススメ情報を発信していくというのは、自分に良いモノを引き合わせるチャンスを大きくしていくことではないかと思います。
とは言っても、テキトーなオススメでは意味がなくて、その道のプロや有名評論家であっても納得してもらえるぐらいのものではないと、自分の感性は向上していきません。
そういうオススメ情報の発信メディアを持ってみるのもいいのではないでしょうか。
皆さんの「フェイバリット発想源」を集めて紹介するという企画もいいかもしれない。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
ある一定のジャンルについて、自分のオススメするものを12個紹介する、という電子書籍の企画を考える。どのようなジャンルで、どの12個を選ぶか。ノートにその簡単な企画案と12個をまとめる。
image by:TOKYO MX『食の軍師』公式サイト
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