地震の時に本当は「やってはいけなかった」5大行動

 

壁に囲まれて一番安全だからトイレに避難を…「ソレダメ」

木造家屋では、狭い空間で四面を壁で囲われたトイレが、2階が崩れた時等に比較的安全だということは理にかなっていますが、マンションは上階が崩れてくるようなことはありません。しかし、ちょっとした歪みで、ドアが開かなくなってしまうようなことは有り得ます。

トイレは、玄関からもバルコニーからも遠い位置にありますから、助けを求めても届きません。開口部につながるできるだけ物がない広い空間に避難するようにしましょう。

自動ブレーカー遮断装置を設置すれば安心…「ソレダメ」

これは、阪神淡路大震災のときに倒壊した家屋から漏電火災が出たことから、グラっときたら自動的にブレーカーが落ちれば漏電火災の発生を防げると考えられて対策ですが…。

大地震が来ても、グラっと来たと同時に即停電にはならない可能性が高いのに、この自動ブレーカー遮断装置は、すぐ電気を遮断するので、いきなり真っ暗になるということです。それでは、室内の安全な所に避難することもできません。

マンションは木造のように瞬間的に倒壊するようなことはありません。しかも、外にすぐ飛び出すこともできないのです。暗闇の中で、倒れた家具やガラスで怪我をすることの方がよほど怖いのです。

もし、設置するなら、揺れと共に非常用の明かりがつくような装置をつけましょう。

ただし、避難のために家を空ける場合は、かならずブレーカーを落としてください。同時に、水道の元栓ガスの元栓も閉めてから避難してくださいね。

なんだか、たくさん「ソレダメ」が出てきました。古い防災知識が頭に残ったままだった方は、ちょっと見直してくださいね。

image by: Shutterstock.com

 

まんしょんオタクのマンションこぼれ話
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