甘利大臣の「黒い金」報道で暴かれた「口利き値段表」の存在

2016.02.01
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by gyouza(まぐまぐ編集部)
 

石破茂大臣は「閣僚や議員が本人とは関係のない事務所関係のことで責め問われるのをずっと見てきた」として、秘書に任せた会計処理の問題で議員が閣僚辞任に追い込まれてきたことに懸念を示し、その上で「国会議員に頼むと何かをしてもらえるのではないかという思いを抱かせる仕組みをどうすればいいか」と述べ、意識改革の必要性を指摘したそうです。でも、その怪しい人たちとの付き合いを含め、不明朗な口利きビジネスで潤ってきたのは当の議員秘書たちでしょう。「本人とは関係のない事務所関係のことという言い方自体、すでにだと思いますが、記者はその点に疑問を感じなかったのか、全く突っ込んでいない様子。ここは野党の論客の皆さんに、代わりに突っ込んでもらいましょう。

もう一つ、重要なポイントがあります。これは《読売》が「関係者」の話として書いていることで、週刊文春にも、甘利会見でも出てきていないことなのですが、2013年8月に建設業者から公設秘書が500万円を受け取ったあと、200万円は政治資金報告書に記載したものの、300万円は自分の机の引き出しに入れて好き放題に使っていたという例の話。このとき、業者が持ってきたのは1000万円だったというのです。それを、甘利事務所の側から高すぎるとして500万円にしたということが言われています。なんだか、「甘利さんの所って良心的なんだねという不謹慎な感想が口をついて出てきそうですが…。

これ、本当であれば、甘利事務所の側に、口利きに対する値段表があったということでしょう。

こんな口利きならいくら、こういう難しいのはいくらいくら、というように、メニューというか、仕事に対する対価がどのくらいかという、いわば相場についての観念が事前に存在していたということでしょう。「口利き」が業務として日常化していなければ、こんなやりとりはあり得ません。「1000万円は高すぎる」という“良心”の出所は、過去に取引が繰り返されたという事実以外、考えられないからです。

野党の皆さんには、是非、こんなところも責めどころとして考えていただきたいものです。国会が楽しみになってきましたね。

image by 首相官邸

 

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著者/内田誠(ジャーナリスト)
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