さっそく、ポイントをチェックしていきましょう。
◆10年間グループにい続けた理由
1.AKB48のことが本当に大好きになったから
2.ファンの方を悲しませたくなかったから
3.私には才能がないから
まずはメンバーたちと向き合って、きちんとひとりひとりのことを理解すること、信頼関係を築くことが大切
私は、誰もが自分の人生の主人公であるべきだと思うんです。でも、すべての人生が、「センターという主人公」の物語ではありません。私が主人公になれるのは、別の物語だったんです
チームのことが好きで、みんなを引っ張りたい、という強い気持ちがあればいい。その気持ちを、ちゃんと行動に移せばいい。だから――。誰でもリーダーになれる
チームのメンバーにとって、いいリーダーとは、どういう人か。それは、「自分のために」何かしてくれる人だと思います。「チームのために」頑張ってくれる姿ももちろん立派ですが、それって結局、他人事になっちゃうんですよね。「自分のために」頑張ってくれているんだ、「自分を見てくれているんだ」という信頼感がないと、いいリーダーとは思われない
その人がいいことをしたならば、誰よりも早く褒めてあげたいです。でも、もしもダメなところを見つけたら、その子といい関係性を築いてから、「ここはこうしたほうがいいんじゃない?」と伝えるようにしています
悩んでいる子は、目立つ場所にはいなかったりします。楽屋の隅っこで、ひとりでふさぎこんでいる。そんな自分のことを気付いてくれたというだけでも、その子にとっては嬉しいと思うんですよ。昔の私が、そうでしたから
選択肢を増やしてあげること、心のスペースを広げてあげることが、私が思う「いいアドバイス」です
みんなを友達に、みんなを家族に、みんなを幸せにしたいならば、平等でいなければいけない。その「黄金の比率」を、リーダーは守らなければいけない
スピーチの結末では、どんな言葉がふさわしいでしょうか? 場合にもよりますが、私はやっぱり、明るい「未来」に向かって進んでいくような言葉だと思います
リーダー論はもちろん読み応えがありますが、本書ではこのほか、チームやお客様をまとめるためのスピーチ術についてもまとめられており、実際のスピーチ原稿にチェックポイントをつけて解説した部分は、特に参考になりました。
アイドル本と思って侮ることなかれ。
経営者・マネジャーにぜひ読んでいただきたい1冊です。
image by: Shutterstock
『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』
著者はAmazon.co.jp立ち上げに参画した元バイヤー。現在でも、多数のメディアで連載を抱える土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介する無料メルマガ。毎日発行。
<<登録はこちら>>