今や日本の漫画、アニメ、ゲームは国内にとどまらず、海外で多くの人気を集めています。しかもそれはかつてのように「子ども向け」としてではなく、「アート」のひとつとして大人たちに受け入れられています。そして最近新たに「2.5次元ファッション」という言葉が広まりつつあるようです。メルマガ『j-fashion journal』で詳しく見ていきましょう。
2.5次元ファッションの可能性
2.5次元は2次元と3次元の中間を意味する。
2次元は平面の世界。マンガやマニメ、ゲームの世界である。3次元は我々が生活している立体の世界である。
2次元の世界は、二種類に分かれる。3次元の世界を2次元に表現したものと、2次元オリジナルの世界である。
ファッション雑誌は3次元を2次元で表現したもの。通常、ファッションの世界はランウェーのモデルやラグジュアリーブランドが憧れの対象となる。
一方で、2次元のキャラクターを3次元で表現したものがコスプレだ。
コレクショントレンドにも、マンガ風のプリントのドレスなどが登場し、2.5次元はトレンドテーマの一つとなっている。
最近の若者世代は非婚率、カップル率も低く、異性と付き合うのが面倒と感じる人が増えている。もはや、コレクションに登場するモデルはリア充の象徴であり、非現実的な存在になっているのかもしれない。
生活時間の中でスマホやゲームに没頭する時間が増えれば増えるほど2次元の世界がリアルとなり、現実の3次元の世界にリアリティを感じられなくなっているのかもしれない。そういう意味でも、2.5元のファッションというコンセプトは現代を表現するものと言っていいだろう。