AIIB事変で世界が一変。ウクライナ訪問で問われる安倍外交の真価

 

好戦的だった「黒幕」アメリカ

事実だけを列挙してきました。しかし、とても重要な件をまだ書いていません。

2014年2月のウクライナ革命は、アメリカの支援によって実現した。

「トンデモ、トンデモ、トンデモ~~~~!!!」

そんな大合唱が聞こえてきます。しかし、これ、オバマ自身が認めていることなのです。

「ロシアの声」2015年2月3日から転載。

昨年2月ウクライナの首都キエフで起きたクーデターの内幕について、オバマ大統領がついに真実を口にした。

 

恐らく、もう恥じる事は何もないと考える時期が来たのだろう。

 

CNNのインタビューの中で、オバマ大統領は「米国は、ウクライナにおける権力の移行をやり遂げた」と認めた。

 

別の言い方をすれば、彼は、ウクライナを極めて困難な状況に導き、多くの犠牲者を生んだ昨年2月の国家クーデターが、米国が直接、組織的技術的に関与した中で実行された事を確認したわけである。

 

これによりオバマ大統領は、今までなされた米国の政治家や外交官の全ての発言、声明を否定した形になった。

 

これまで所謂「ユーロマイダン」は、汚職に満ちたヤヌコヴィチ体制に反対する幅広い一般大衆の抗議行動を基盤とした、ウクライナ内部から生まれたものだと美しく説明されてきたからだ。

 

米国務省のヌーランド報道官は、すでに1年前「米国は、ウクライナにおける民主主義発展のため50億ドル出した」と述べている。

オバマさんが話している映像はこちら。

つまり、2013年11月からはじまったウクライナのデモ、014年2月の革命、その後の内戦は、「ウクライナ政府と東部親ロシア派の戦い」であると同時に、明らかにアメリカとロシアの「代理戦争」なのです。

しかし、ロシア側は、「クリミア」をゲットして満足。制裁で、経済が相当苦しい状況になっている。だから、「和解したい」と思っていた。

しかし、ロシアを「主敵」とみなすアメリカは、「和解」に反対だった。

2015年2月の「ミンスク2」の際も、アメリカは「ウクライナに殺傷能力のある武器をドンドン送る!」などと宣言し、さらなる戦争をあおっていたのです。

>>次ページ そんなアメリカを変えた「大事件」とは?

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