まず六本木での実験。黒塗りのベンツが駐車されていたので、その後ろに250ccのバイクを駐車して、反対車線の歩道から駐車監視員が現れるのを待ってました。当然反則金を払う覚悟ができていたので駐車監視員が駐車違反のステッカーを貼るまで遠目から見守っていたんですけど、およよよよ!? 私のバイクを駐車する前から止めていた黒塗りのベンツ……ではなく、バイクから先に駐禁ステッカーを貼り始めたじゃないですか。それと駐車監視員の方たちは「こちらのバイクの運転手さんは近くにいらっしゃいませんか?」と声かけもしていない。そのまま忍びつつ駐禁ステッカーをこちらのバイクへ貼る始末。
次に黒塗りベンツが駐禁ステッカーを貼られるもんだと思ったら駐車監視員の2人はそのまま別の場所へ移動してしまうではないですか。これは不公平、差別そのものではないですかー!
実は反対車線の歩道から駐車監視員の様子をケータイで録画してました。実験の際は必ず証拠が必要と思い、動画や写真に収めたりするのが基本。そんな姿を周囲の人たちがみたら間違いなく吉田の行動のほうを怪しく感じていたんだろうけど。
駐車監視員も人の子。黒塗りベンツが893系そのまんまなルックスでしたのでアンタッチャブルだったんでしょう。またはスモークフィルムを貼りめぐらせていた黒塗りベンツでしたから、ひょっとして後部座席に人が乗っていたから(人が乗っていれば長時間駐車していても違反にならないっていうルールもおかしいけどね)駐禁ステッカーを貼らなかっただけだろうと自分に言い聞かせるしかなかった。
反対車線からバイクとベンツのもとへ戻り、黒塗りベンツの車内を正面から覗くと誰もいない。これはあきらかに駐車違反でしょう。それとベンツのほうが交通渋滞を圧倒的に生み、バイクよりも遥かに邪魔ではないですか。順番的にベンツ、バイクと駐禁扱いにしてくれれば一番納得のいく取り締まりだったと思います。なのに先に小さいバイクに駐禁ステッカーを貼り、私のバイクより先に路上駐車をしていたベンツを完全にスルーしていくなんて間違っている。
弱者イジメに近いものを現場で見てしまったわけですが、その後、親しい警官にケータイで録画した動画を見せたところ「うーん、残念すぎる。遠くから撮影しているから黒塗りのベンツの車内が見えない。つまり、不服申し立てしたとしてもベンツの後部へ誰かが乗っていたのかもと扱われ勝てないかもしれない」と言われてしまった。そう言われると確かにそうだ……。
駐車監視員の不公平な取り締まりに対して戦うのならば、もっと用意周到にやらないと、不服申し立てしても無意味で無駄になるのね。
第1ラウンドはエサを巻いたものの駐禁ステッカー貼られただけな吉田の完全な敗北に終わった2006年の初夏でした(涙)。
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