「爆買い」は、もうすぐ死語?中国人が日本を訪れなくなる理由

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2015年の流行語大賞にも選ばれた「爆買い」。特に中国人観光客の買いっぷりとマナーの悪さで話題になりましたね。しかし、無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』によれば、そんな爆買いの熱も長くは続かないというのです。その理由は何ななのでしょうか? そして、日本が今後とるべきアジア向けの戦略とは?

爆買いからネット通販へ

最近、訪日中国人や中国出身で日本に住んでいる知人・友人と話すと、爆買いが疲弊してきたということを言う人が何人かいる。要するに荷物をたくさんもって帰るのは面倒で、なんとかならないのかと考える人が徐々に増えてきたということのようである。

政府は2020年に訪日外国人が4,000万人という目標(現在の訪日外国人数の2倍)を打ち出し、まだまだ爆買いは続くとみているようだ。しかしながら、中国人観光客からは「日本で買物をしたいが、持ち帰るのが面倒」「日本から送ればというが、ちゃんと着くかどうか心配」「途中で壊れる心配も」「届くまでに時間がかかる」といった意見があり日本で購入した商品を持ち帰らざるをえない状況。私が中国に手紙を出すと、1週間で届くこともあれば、1ヵ月かかることもあり、到着期間がマチマチでいつ到着するのかがはっきりしない

中国人は日本で良いモノを買いたいということで、日本到着後すぐにスーツケースを購入。サイズは大きいもの、それに入る中型、さらに小型の3種類を持って歩く。スーツケースに大量に詰め込みたいため買物した品物の外箱を外し中身だけにしている。日本製の「炊飯器やウォッシュレット」「化粧品」「薬や水筒」が人気で、それぞれのサイズに合うスーツケースに収納。スーツケース自体も日本製が人気で、価格が5,000円台で格安、丈夫、カッコイイデザインの物が人気であるというのがこれまでの訪日中国人の動きであった。

こういった爆買いは面倒ではないかという声も最近は出てきており、一度爆買いで日本に来たことのある中国人は実際に商品を見ているので、今後はネットで購入したいと思っていることに目をつけ、進出している日本企業も増えてきた

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