「爆買い」は、もうすぐ死語?中国人が日本を訪れなくなる理由

 

東南アジアへの進出は日本はまだまだこれからだが、すでに他の国ではいち早く取り組んでおり、ドイツとアメリカが強い。昨年1年間の訪日中国人の買物は8,000億円越えたといわれるが、昨年の中国向けネット通販の利用額も同じ8,000億円だったとみられ、年々金額も増加している。通販がきちんとした仕組みとなれば、今後ますます購入する人は増加すると見られる。

東南アジア全体で見てみると、東南アジアのネット通販市場のダントツトップはドイツの「ロケット社」。シンガポール以外の5カ国でシェアが1位。各国のシェア割合は以下の通り。

タイ:通販市場の2割を占有し1位
ベトナム:1割
インドネシア:3割
シンガポール:1割
マレーシア:3割
フィリピン:3割

日本は爆買いに喜んでいるがこういった市場に進出しないと、そのうち負けてしまうのではないか。アジア通販は日本は出遅れており、日本は企業、物流、TV会社が組むことで通販の仕組みを作ることで、「四季の変化」「文化・伝統」「おもてなし」などを楽しむようになる、もっとちがった観光客が増加し、さらに日本の品物も売り込めるのではないか。そういったことに日本の戦略を変えていくべきであるということに気が付き始めた。

最近は船で来て、買ったものを運んで帰る人も多くなった。これからは、大量な荷物を運ぶ大変さをどう軽減するかという点がポイントであり、日本製品の購買増加ならびに観光名所を楽しんでもらうことに時間を割いてもらえるようになるという工夫の1つなのではないか。物流(クロネコヤマトや日本郵政など)と現地のTVがどう組むかという点がこれからの焦点であるようにも思う。

image by:  1000 Words / Shutterstock.com

 

ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」
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