不登校児を救え。我が子を進学で不利にさせない制度の使い方

 

ただ、そうは言っても、周囲の子どもたちが声を上げるにはとても勇気がいります。教師、大人たちが子どもたちの勇気を後押ししてあげる必要があります。

もちろん、学校から逃れる方法もあります。学校にいじめの事実を認めさせ、教育委員会を通じて、短期学区外通学許可といった、転居をせずに他の学校に変わるという選択肢もあります。

子ども適応センターや公的相談機関に行ったら、イメージのまったく異なる、優しい先生に巡り合うチャンスに恵まれることもあります。また、フリースクールや塾に通い、登校日数に数えてもらえるよう教育委員会から許可をもらうことも今は可能です。つまり、登校扱いしていただき、進学に不利益にならない方法が用意されています。

残念ながら、このことを多くの保護者は知りません。将来を心配しなくていい時代にと変化しているのです。そういった意味で、保護者の不断の努力は必要です。

そしてほんとうの一番の問題は、傷ついた子どもの心のリカバリーなのです。子どもは、子どもと関係性を築いていくことで、人として成長し、勇気をもらって前に進んでいくことができます。それは、とても幸福なことなのだということを知っていただければ嬉しく思います。私たちは、早めの判断ができるよう支援してまいります。

いじめから子供を守ろうネットワーク 名古屋代表
スクール・ソーシャル・ワーカー  堀田利恵

image by: Shutterstock

 

いじめから子供を守ろう!ネットワーク
「いじめ」と学校の「いじめ隠ぺい」から、子供たちを救うための、父母によるネットワークです。いじめの実態やいじめ発見法、いじめ撃退法、学校との交渉法、いじめ相談などを掲載します。
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