スタバだけじゃない。実は知る人ぞ知る「BARの街」シアトルの魅力

 

クルマを降り、店構えを眺める。「むむ、アジア系レストランだ」。その名も「モンスーン・イースト(MONSOON EAST)」。まだ陽も高いせいもあり「BARじゃないんじゃ…」という疑念さえ抱く。ここまでやって来たのだ。意を決して足を踏み入れる。するとアジア系レストランとしてはあまりにも大きい立派なバックバーが、どんと広がっている。「なるほど」と考え直す。あとはバーテンダー次第だ。

バーテンダーと挨拶を交わすとジョン・クリステンセン氏(Jon Chiristensen)は20年以上のキャリアを誇るベテラン。ワシントン州では、ベスト・ミクソロジストのひとりとされ、シアトル市内キャピトル・ヒルにある「モンスーン」1号店および「Ba Bar」と3店舗のバーテンダーを任されている。

ジョン・クリステンセン氏

私の滞在日程と彼の取材可能日時が中々合致せず、シアトル・ワシントン州観光事務所がトップ・バーテンダーを紹介するためにベルビュー店舗にて彼のシフト日を見出し、わざわざアレンジしてくれたのだった。多謝。

店はドアを開くと左手の窓際にいくつかテーブルが並び、テーブルから通路を挟んで右手には奥にむかってカウンターが延びている。カウンターはレッドウッドの1枚もの。カウンターは7席。アジア風の内装なので様々な素材を組み合わせつつも、バッグバーにウッディな棚を使用。実に多様なボトルが並んでいる。店のドアからカウンターを避けるように右手前にぐるりと進めばレストラン・スペースだ。

オーセンティックなBARではなく、レストラン・バーである点が、この店をカジュアルに仕立てている。気軽に立ち寄れる雰囲気を作り出しているため、BARは敷居が高いと考えている方、また観光客さえも、気後れすることなく本格的にBARを愉しむことができそうだ。

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