新聞各紙は「五輪買収」疑惑をどう報じたか? そこに電通の名は?

 

竹田会長の矛盾だらけの発言

【東京】は2面に大きな記事。参考人として衆院予算委員会に出席した竹田恒和JOC会長が、口を一文字に結んで答弁席に立っている写真。その後ろでは石破大臣が斜めの上目遣いで竹田氏を背後からにらんでいるような風情。見出しを並べておく。

  • JOC会長「使途は確認せず」
  • 2億円支払い 妥当性強調
  • 五輪招致疑惑 「契約書はある」
  • 「会社や経営者は知らない」
  • ロビー活動で重視のはずが

uttiiの眼

《東京》の強調点は、竹田会長の発言の矛盾点。13年8月モスクワ開催の世界陸上選手権が「決戦の場」と捉えられていたことは各紙書いている通り。竹田会長は、リオデジャネイロに破れた16年五輪招致の際には、やはり開催都市決定直前に開かれたベルリン世界陸上の場があったのに十分に活動できず、「同じ失敗は繰り返せない」ということから、BT社と契約したと説明した。そして、ここが肝心だが…。

陸上関係については影響力があると各方面から聞いていた。

こんなことを理由として、BT社と契約したと説明したのだが、「招致委としてそこまで同社を重視していたにもかかわらず、ロビー活動の最前線にいたはずの竹田氏は13日の説明で、経営者のタン氏に「会ったことはないし会社も知らない」と話して」いるという。

確かに、BT社登場の経緯には強い疑問がついて回る。電通も「JOCからの問い合わせ」に対して、ただ、ロビイストとしての実績があると言っただけだと、いわば知らん顔を決め込んでいるが、どうも信じがたい。そもそも竹田氏は、BT社のどんな実績に納得し、2億円もの支払いに応じたのだろうか。それをハッキリさせてもらわなければなるまい。

あとがき

オリンピック、新国立問題からエンブレム問題、大会費用膨張問題と来て、ついにはその原点である招致活動の、怪しげなだけでなく、実に「ロ・ク・デ・ナ・シな実態が見えてきてしまいました。嘘を嘘で固め、無理に無理を重ねて勝ち取ったオリンピックに、どんな意味があるのか。疑問に感じるのは私だけでしょうか。

 

 

uttiiの電子版ウォッチ』2016/5/17号より一部抜粋

著者/内田誠(ジャーナリスト)
朝日、読売、毎日、東京の各紙朝刊(電子版)を比較し、一面を中心に隠されたラインを読み解きます。月曜日から金曜日までは可能な限り早く、土曜日は夜までにその週のまとめをお届け。これさえ読んでおけば「偏向報道」に惑わされずに済みます。
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