エネルギーの浪費
「世界支配」を目指すアメリカは、今まで以上に戦争ばかりする国になりました。
新世紀になってからだけで
- 01年:アフガン戦争開始
- 03年:イラク戦争開始
- 08年:傀儡国家グルジアとロシアの戦争
- 11年:リビア戦争
- 13年:シリア攻撃を画策するも断念
- 14年:ウクライナ内戦を支援し、ロシアと対立
- 14年:IS空爆を開始
このように、戦争ばかりしている。特に、長期にわたるアフガン、イラク戦争は、アメリカの衰退を加速させました。
● アメリカが衰退した理由3
=戦争ばかりしてエネルギーを浪費した
この件で、日本も笑えません。日本だって2次大戦時、戦線を拡大しすぎて、アメリカ同様の過ちをおかしています。
教訓
以上、アメリカが衰退した三つの理由をあげました。そこから得られる教訓を考えてみましょう。
● アメリカが衰退した理由1
=世界支配という、誇大妄想的で不可能な目標を追求したこと。
日本も、「誇大妄想的」な目標を掲げないよう注意する必要があります。
● アメリカが衰退した理由2
=自らつくった世界秩序を壊した
日本は、「世界秩序」を「守る側」にいるべきで、「壊す側」にいくべきではありません。アメリカでさえ、無傷でいられなかっただけでなく、長期的に破滅的なダメージを受けた。「190か国が加盟する世界秩序『NPT』なんて脱退して核をもてばいいじゃん!」と考えるのは要注意です。日本は、「世界秩序の破壊者」になり、米英仏ロ中が一体化して日本を破滅させることでしょう
● アメリカが衰退した理由3
=戦争ばかりしてエネルギーを浪費した
これもホントに大事な教訓ですね。実際、国家でも個人でも、「自分のもつエネルギーを最大限効率よく配分できるか?」が成功と失敗のカギを握ります。別の言葉でいえば、「本当に必要なことだけをする国」と「個人」が成功する。その意味で、アメリカは、「いらんことばかり」やり、「自滅への道」を歩んでいます。
image by: Joseph Sohm / Shutterstock.com
『ロシア政治経済ジャーナル』
著者/北野幸伯
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