世界初「自動包あん機」発明者は、なぜ前職を何度もクビになったのか

 

出典は、最近読んだこの本です。意外なマーケットで世界一の座に立つ日本企業ばかりを複数取り上げた本。自社の強みの作り方のヒントが満載。

●『小さな世界一企業』(岸永三 著/日本能率協会)

プロフェッショナルは、自分の扱う分野の知識についてよく知っているというのは、当たり前のことです。しかし、その分野に革命をもたらすようなプロは、自分の扱う分野の知識だけにとどまらず、それとは一見離れた分野の知識を貪欲に吸収し、それを自分の扱う分野に応用して新たな道を作ります。

例えば、お花屋さんは花について詳しいのは当然で、花に詳しいから花を売ることができます。しかし、例えば陶芸について詳しくなれば生花と花瓶をセットで考える芸術方面に進めるし、観光造園学について詳しくなれば街中に花畑を作る提案が出来ていくことでしょう。

プロがひしめくその世界からさらに一歩抜きん出るためには、どのプロたちも当たり前に見つめている分野からさらに広い関連分野にも精通するべきなのです。

だから、好奇心旺盛で研究熱心な人は、新たな常識を持ち込んで業界に革命を起こしていき、逆にその分野にしか目が向いていない人は、自分では研究熱心だと思い込んでいるうちに、一気にその革命によって時代に取り残されていきます

それがたとえ、自分がまったく興味がなかった分野、または自分がまったく苦手とする分野であったとしても、独学でもいいから、その道の人に話を聞くだけでいいから、まずは触れることから始めてみる。そんな姿勢が、本物のプロといえるでしょう。

【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)————-

  • 現在の自分の仕事を極めるのに習得しておかなければならない3つの学問・技能を、ノートに列挙する。
  • そこに、自分の業界の人はそれほど研究したことがないと思われる第4の学問を加えるとしたら、自分ならばどんなジャンルの学問を加えてみるか。ノートに書き、その初歩的知識をネットで見てみる。

image by: レオン自動機株式会社

 

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