資本主義の崩壊も警告。日本発の予言書「日月神示」とは何ぞや?

 

日本を操る「奥の院」とは……

岡本天明さんの時代からこうした闇の勢力については語れられてきたのですが、私も自分の本を次々と出版していくうち、90年代にはいってからこうした闇の勢力の人々との交流が、知らず知らずのうちに始まっていたのです。そういった交流が、かれこれ20年近く続いています。実際の話、具体的なことを書くのはさすがに無理なので、私のメルマガなどでは彼らのことを「奥の院」という言葉で呼ばせてもらい、彼らの動向を許される範囲で、書けるだけ書いています。

秘密結社と言いますと、フリーメイソンやイルミナティなどが有名ですが、奥の院はそういった組織のさらに奥にいる人たちの存在とでもいいましょうか。巷の陰謀論の本では、そういった闇の勢力について煽っておどろおどろしいことが書かれているのですが、私の経験では、奥に進めば進むほど、悪とか善というふうに明確に定義できなくなってきます。さらにもっと奥に進むと、霊的な世界に入っていくんですよ。霊的というのは、考え方が霊的ということです。彼らは、人類の霊性進化を重要視しているし、どうやって地球を、人類の社会システムを変えていくのかという人類全体のことを考えているんです。そこには善とか悪を超えた思想があるんですよ。

日月神示に書かれた闇の勢力

よく「アメリカの大統領は秘密結社の手先だ!」なんてことが言われますが、確かに裏から大統領や首相を操る“シナリオライター”は存在していると言われます。日月神示でも、こうした闇の勢力、悪の存在について書かれています。戦後に書かれた日月神示では「一の大将と二の大将が大喧嘩すると見せかけて、世界をワヤにする(編注:台無しにする)仕組み」について書かれています。また、「悪の総大将は奥に隠れてござるのぞ」とも指摘しています。この神示が降りた当時は米ソ冷戦の時代で、一の大将と二の大将とは、言うまでもなくアメリカとソ連のことで、仕組みとは冷戦構造のことを指していると思われます。

日月神示の中には「イシヤ」と言う言葉が出てくるのですが、イシヤとはフリーメーソンを象徴的に指した言葉と思われます。フリーメーソンとはピラミッドなどを建造した自由石工職人たちのギルド(組合)を自分たちの起源としているので、イシヤはまさにそれを日本語的に表現した隠語なわけです。「世界をワヤにする仕組み=イシヤの仕組み」となるわけで、イシヤの仕組みとは世界を背後から支配する計画のことなのです。

このイシヤと日月神示は手を組めと言っているのです。これは岡本天明さんの時代からの命題で、そもそもイシヤとはなんなのか? どこと手を組めばいいのか? ということで、研究者たちは皆悩んでいたと思います。それがようやく、わかってきたのです。

ノストラダムスの予言で最も有名なのは1999年の地球滅亡についての予言です。日月神示ではどんな予言がされているのでしょうか?

ノストラダムスやファティマ第三の予言など、海外の予言の多くは「人類の滅亡」など悲惨なことについて書かれています。聖書やコーランでも、最後は神の審判により悪が滅ぼされ、信仰篤き善なる者が救われると書かれています。しかし、それらは抽象的な書き方がされているのが特徴です。ノストラダムスの四行詩などはかなり抽象的で難解で、解読する人によって解釈が異なります。

日月神示も抽象的なのですが、だいたいの流れは書かれています。日月神示が書かれた当初はまだ戦時中だったんですが、そこに示された言葉を読めば、「この戦争は負ける」ハッキリ読み解けます。当時は戦争に負けるなんて完全にタブーな発想、発言です。ただ、先ほども話したように何年何月に負けるなど具体的なことは書かれてはいません。大きな流れがそこには書かれていて「負けたようになってまた勝つ」とも書かれています。これはいったん敗戦という形で日本は負けるけれども、復興を果たして高度成長期を迎え、世界をリードする経済大国になることを予言したものと受け取れます。

でもね、「また負けたようになって勝つ」とも書いてあるんですよ(苦笑)。戦争に負けてもなお、経済復興を遂げて世界第二位の経済大国にまでなった……でも、バブルの崩壊でまた負けたということなのか、それともこの先、また大きな戦争が起こるのかはわかりませんが……。

現在、景気のいい国はほとんどありませんよね。日本もそうですが、爆買いにやってくる中国人たちの母国、中国もその内情は火の車です。現在のグローバル資本主義は完全に行き詰まってしまい、このままじゃいけないので人類の社会システムを変えなければならないところまで来ています。それはいわゆる“闇の勢力”の背後にいる「奥の院」の人たちもわかっているようで、実際に社会の大きな仕組み、プログラムを変えていこうとしているのです。

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