日本でもお馴染みのコーヒーチェーン店スターバックスが、アメリカで「パワーランチ」を限定発売し、SNSで話題になっています。日本でも「スタバは高い」というイメージですが、8ドルで販売されているというこのパワーランチ、はたしてコストパフォーマンス的にどうなのか、消費者の反応は?
これで8ドルは安い?スタバのパワーランチ、限定発売
1996年に東京・銀座に1号店を出店して以来、日本で最大手のコーヒーチェーン店となったスターバックス、通称スタバ。みなさんも一度は足を踏み入れたことがあると思います。
コーヒー好きな私は、国内外どこに行ってもスタバを見つけるとついつい入ってしまい、特に見知らぬ土地でスタバに入ると、いつも同じ空間、いつものコーヒーのいい香りが広がっていて、なんとなく安心するのです。
個人的にも愛着のある「スタバ」ですが、やはり気になるのはその価格。
ラテとケーキを注文しただけで、800円超えは当たり前。
そのため私は毎回スタバに行くたびに、ショーケースに並ぶ美味しそうなフードメニューの誘惑と葛藤しているのです。
そんなスタバが今回、本国アメリカで限定発売したのが、この「パワーランチ」。
パワーランチとは、仕事の打ち合わせをしながらとるランチといった意味で、スタバのパワーランチは、いわゆる「Bundled-meal (複数のメニューのセット販売)」と呼ばれ、数種類の組み合わせが選べるようになっています。
「スタバのパワーランチ」メニュー ($8)
・サンドイッチ、サラダ、ビストロボックスの中から1つ選ぶ
・ポップコーン、プレッツェル、チップ (単価$1.75以下のもの)の中から1つ選ぶ
・バナナ1本、「That’s It」のフルーツバー1本のどちらかを選ぶ
・「Ethos」のボトルウォーター1本
8ドルというと、今の為替相場では約881円 (1ドル110.15円 / 2016年5月21日現在) となり、都内の定食屋さんに比べても、わりと平均的な価格でしょうか。
ちなみに単品での価格に比べると、パワーランチはトータルで約3~4ドル安くなるそうです。
スタバ同様、アメリカを代表する大手飲食チェーン店マクドナルドとWendy’sもそれぞれお得なランチパックを販売しています。
マクドナルドはいくつかのメインとサイドメニューからひとつずつ選べる「McPick 2 menu」。
こちらは5ドル。
image by: Twitter
Wendy’sは「four for $4 deal」を販売中。
ジュニアベーコンチーズバーガー1つ、チキンナゲット4個、Sサイズのフライドポテト1つ、Sサイズのドリンク1つのセットで4ドルというリーズナブルさ。
日本でいうワンコイン (500円) ランチのようなものですね。
これがスタバの「ビストロボックス」
チップスのチョイスはセルフサービス
これだけあれば満腹になりそう。
サラダの種類も充実!
持ち運びもラクチン
バランスよし
これで8ドルはやっぱりお買い得?
面白いのは、コーヒー店であるスタバが、提供するランチパックにコーヒー類を含まないこと。
ターゲットをコーヒー好きに限定せず、マクドナルドやWendy’sに安いランチメニューを求める消費者をも取り込もうという戦略でしょうか。
無論、コーヒー好きならばこのパワーランチにコーヒーメニューを追加購入するでしょうから、上乗せの売上も見込めるわけです。
また、パックに含まれるチップス類ですが、日本では「ランチにチップス?」と眉間にシワを寄せる人も多いかもしれませんね。
私がアメリカに住んでいたときの経験からいえば、スタバなどのコーヒーチェーン店に入ると必ずと言っていいほど、食後にチップスを食べている人を多く見かけました。
多くのファストフード店に比べていささか値段は張るものの、ヘルシーで質の良いイメージのあるスターバックス。
「食」の安全性に関しては日本も他人事ではありません。
日本では発売未定のこの「パワーランチ」ですが、今回の限定発売 (~5月30日まで) で好評を博せば、アメリカ国内でのレギュラーメニュー化はもとより、もしかしたら海外店舗での発売の可能性もあるかもしれません。
仮に800円でこの内容 (食後のチップスを含む)であれば 、みなさんは試してみたいですか?
Image by: Instagram
Source by: Elite Daily、Starbucks、McDonald’s、Wendy’s
文/貞賀 三奈美