日銀が踏み切った「マイナス金利」の導入。ごく簡単に言えば、銀行が日銀に預けているお金を企業への貸し出しに回すよう促し景気を上げるという施策ですが、恩恵を受けられるのは企業のみではないようです。無料メルマガ『音多秀茂の【富と成功の5つのタネ】』では、個人がマイナス金利を活用して「将来への希望」までも手にする方法を紹介しています。
時流を活用した投資の考え方
ここ2、3年の間に、日銀の量的緩和策が何度か実施されました。正直これらは頭痛(日本経済の停滞)を薬で誤魔化すようなもので、その真因解決にはなってはいないのですが、日銀は自分が出来る事を粛々と行っているという印象です。
その上更に、今年の初めにはマイナス金利も導入されました。このマイナス金利も無理矢理な施策ではありますが、仮にその効果として「企業の積極的な投資」が増えれば成果有り、という分りやすい指標があります。
この施策を簡単に説明すると、まず銀行が日銀に預けているお金があるわけですが、そのお金に対して通常は預けているだけで利子をもらえる所が、マイナス金利によって逆にお金を支払う必要に迫られます。
目的は銀行の保守的な資金運用に対して鞭を与えることで企業へのお金の貸し出しを促す事。企業がお金を借り入れれば当然設備投資も増えますから、経済が良い方向へ周り出す事になるという目論みです。
ちなみに4月末の会合で追加緩和が見送られましたが、その理由の1つとして、これまでのジャブジャブ緩和施策で銀行に留保されているお金に対し、マイナス金利による流動性アップを厳密に測定したい、という意図もある事は確かでしょう。
こうした金融政策には即効性がありませんが、私も早くその効果のほどが知りたいです。結果は早ければ6月頃に公になりそうですね。
次ページ>>マイナス金利で「個人」にもたらされるメリットとは?