なぜエア・ジョーダンはバスケ未経験者にあれだけ売れたのか?

 

最近だと、アップル製品にも、似た部分があります。はじめてiPadやiPhoneを買った時、多くの人の頭の中には、その実際の用途もさることながら、その製品を持った、魅力的な将来のイメージがあったのではないでしょうか。そのイメージは、広告やデザイン、スティーブ・ジョブズのプレゼンテーション等により喚起されたものだったでしょう。

商品を買う際、顧客は売り手から提供される情報をもとに、その商品を買った後の自分を思い浮かべます。曖昧な将来のイメージが形になったときに、人は物を買うのです。

セールスでは、売り手が考えるその商品のアピールポイントを、一方的に延々としゃべり続ける人は結果が出ないといわれます。そういったメリットでは、ほとんど差がつかないからです。広告や営業担当者は、買い手の頭の中のイメージを具現化することができるか否かが勝負となります。

私たち士業も同じ。また、就職活動などで自分を売り込むのも、逆に会社が募集をかけるときも同じですね。自分目線の価値を押し付けるのではなく、相手の頭のイメージに合わせ、輪郭を与え、豊かにすることが、今の時代ますます重要になってくるでしょう。

「JUST DO IT.」(NIKEのコピーより)

今回は、ここまでです。

image by: testing / Shutterstock.com

 

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