隠しぼめする寅次郎。渥美清さんに学ぶ、人の心を動かすほめ方のコツ

 

建設工事ではさまざまな人と一緒に仕事をします。いい仕事をしていただいたとしましょう。しかし、ほめ言葉がうまく出てきません。照れくささが先に立ちます。

そんな場合は、この「また」を使って「あなたの仕事が気に入った」「よい工事ができた」というメッセージを発信してほしいものです。

「また一緒に仕事をやりたいね」
「またお声がけくださいね」
「また食事でもしましょう」

どうという会話ではありませんが、相手は「自分の存在が認められた」という思いになります。

これは、「ほめられる」に通じる心理です。どれも相手をストレートにほめているのではありません。けれども相手は「ほめられた」と感じ、それまでの不安が解消します。メッセージがじわりと伝わる、これが「隠しぼめ」の心理効果です。

陰ぼめ」というものもあります。本人がいないところでその人を褒めることです。陰ぼめは3種類あります。

「彼はいい仕事をしてくれる」(結果の承認
「彼はいつも朝早くから現場の掃除をしてくれている」(行動の承認
「彼がいてくれるだけで皆、明るくなる」(存在の承認

このうち、行動の承認と存在の承認は本人をよく見ていないと言えないことなのでいわれた人のうれしさは大きいです。

隠しぼめ、陰ぼめを活用して人間関係をよくしたいものです。

(参考文献『人の2倍ほめる本』新講社 渋谷昌三著)

image by: Wikimedia Commons

 

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