反撃のマクドナルド。「裏メニュー」戦略に隠されたヒットの法則

 

空振り続きだったマクドナルドのマーケティング戦略に劇的な変化が!

かつて、消費期限切れの鶏肉使用疑惑や異物混入事件で離れた顧客を呼び戻そうと、マクドナルドは様々なマーケティング戦略を実施してきましたが、その多くが空振りに終わっています。

たとえば、2015年2月には「ワールドマックハワイキャンペーン」と銘打って、ハワイにちなんだパイナップルなどの食材を使用した期間限定メニューの提供を開始します。ただ、2月という寒い時期にハワイキャンペーンを実施しても盛り上がらず、この月は全店売上が前年同月比およそ30%の大幅減に沈むという結果に…。

また、2015年10月にはそれまで人気を博していた昼マックを廃止し、新たに200円バーガーとポテト、ドリンクのセットで500円となる「おてごろマック」を投入。新メニューが投入される前日の10月25日には200円バーガーの愛称と同じ「エグチ」「バベポ」「ハムタス」と同じ名前の人と同伴者4名限定で新作のハンバーガーが無料で食べられるキャンペーンを展開しましたが、話題になることもなくマクドナルドの凋落振りを裏付ける格好となりました。

ところが、今年に入り、マクドナルドのマーケティングは質的に劇的な変化を遂げ、ヒットし続けています。

目立つものを挙げれば、2月に実施したマクドナルドとしては初の試みである「名前募集バーガー」。新バーガーの名前公募には500万件を超える応募があり、大変な賑わいを見せました。また、4月には人気の定番メニューであるビックマックをそのまま巨大化させた「グランドビックマックギガビックマック」を期間限定で発売します。4月下旬までの販売予定でしたが、あまりにも売れ過ぎて予定していた限定数量に早期に達し、わずか1週間で販売終了の店舗が相次ぐほどの人気振りでした。

最近では、あれほど続いていたネガティブなニュースは影を潜め、マクドナルド復活の印象が高まってきているのです。

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