既視感があるのに、なんか違う。韓国の路地裏で見つけた不思議スポット

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グラフィックデザイナーとして活躍されている齋藤浩さんが、観光客はあまり足を踏み入れない、韓国・ソウルの路地裏を探索! その模様が、人気の日刊メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』にて、豊富な写真とともに掲載されています。ソウルって、意外と坂道が多い街だってこと、皆さんはご存知でしたか?

わが逃走~ソウルは坂の町の巻~

ソウルは坂の町だった!

この町の全体像はまだつかみきれなていないのだが、いたるところに路地があり、階段がある。そこには普通の人の普通の生活があるのだ。

観光とは観光地を見ることではなく、それを繋ぐ道沿いにある人々の生活と自分の暮らしとの違いに気づくこと。そしてその違いを楽しむことだろう。

外からの目だからこそ見える面白さもあるし、その逆もある。

お互いの目線で“面白い”場所を語り合えば、文化のつながりも世界の広さも体感できるというわけだ。

うーん、楽しいなあ。

という訳で、今回はソウル駅周辺の普通の町を紹介します。

今回いろいろと面倒をみてくださったキムさんの案内で、地下鉄一駅分を歩いただけなのですが、それはそれは充実した時間でした。

韓国が世界に誇る美術館や博物館よりも、路地裏をひたすら歩きたがる隣国からの客人に、彼も初めは戸惑っていましたが、つきあっていただくうちに「へー、こんな近くにこんな不思議な所があったんですネ。初めて来ました」とノリもよくなってきました。

キムさん、ありがとう。楽しかったです。

大四畳半
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そこは、ちょっと前の日本のような懐かしさと、最先端のテクノロジーが混在するという、大四畳半的とでもいうべき世界でした。

ちょうど松本零士の描くメガロポリス東京ステーションのような、近景と遠景とのギャップが秀逸。ここからアジアの、大陸のパワーが生まれているのです。

 

混線しそうな電線
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アジアといえば電線。たとえばヨーロッパの人が日本に来ると、赤いポスト、四角い学校、そして電線に異国情緒を感じるのだそうです。

さて、韓国の電線の張りっぷりは、日本のそれと比べるとかなりワイルドでした。このあたりからも大陸のパワー、熱い人柄のようなものを感じるといったら大げさでしょうか。

以前、博多や宮崎でも似たような張りっぷりのものを見た記憶があります。こんなところにも大陸文化伝来の道筋を感じ、興味深いです。

 

階段と扉

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謎物件。蹴上が異常に高く、踏面も異常に狭い階段の先に、小さすぎる扉。このあたりの町並みは日本の下町と似ているといえば似ているのですが、こういう謎な物件に出くわす確率は、俄然韓国の方が高いと思いました。

 

普通の路地
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既視感あるのに、なんか違う。そんなところがこの町の魅力です。日本のようであり、中国のようでもあり、ヨーロッパを感じる瞬間もあります。路地の向こうから現れる人をイメージしてみてください。

>>次ページ 道の真ん中に何故か電柱

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