日本式の味とサービスを保持 戦略的な現地パートナーとの関係性とビジネスを手放す潔さ
国内外問わず、共通しているのは、日本と変わらない味を提供し、素材にこだわりつづけるということで、海外にある既存の日本食と差別化をはかっているといえそうです。
さらに大戸屋が海外で成功している理由は、戦略的な「合併」と関係の「解消」の絶妙なタイミングの上手さにある、と東洋経済にて分析がされています。
現地パートナーと手を組み、明確な役割分担をすることで、お互いWin-Winの関係を築き、事業が軌道に乗った絶妙なタイミングで直営店の売却をするのです。
そこで得た売却益と手数料をさらなる海外進出へと資金とするために。
ただ、現場には信じられないほど細かいマニュアルを用意し、日本式のサービスを従業員に指導をする、という隠れた努力も怠りません。
労力ははかりしれないですが、味だけでなくサービスも日本のクオリティを保ちたいという経営陣の強いこだわりと信念が、海外で成功している秘訣なのかもしれません。
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source by: The Nation, 東洋経済, 香港経済新聞, RETRIP, 世界新聞, シンガポールお役立ちグルメ
文 / 臼井史佳