どちらをターゲットにするにしても、こういう自分の昔ばなしの抽斗っていつでも、状況に応じて取り出せるように整理しておく必要があるんです。それを私は人生のバックナンバーを整理すると表現しているんです。特に使えるのは、自分がダメダメ、グダグダだった時の体験記で、そこからさらに下に落ちるにしろ、一念発起して上に這い上がるにしろ、前者なら笑いを取るという効能が見込めますし、後者なら素直に刺さる話として利用できるんですね。後者はやり過ぎると自慢話にしかならないので、サジ加減は考えなきゃなりませんが。
そういうネタをあらかじめ整理して、抽斗にラベルを貼っておくと、タイムリーにその昔ばなしを、あたかもそのテーマにピッタリのバックナンバーを無言で差し出すかのように相手の目の前に置けるんです。
もちろんここには笑いだけでもダメですし、自慢話だけでもダメです。これがちょうど良いバランスで混在した時に、相手は笑いながらもチャンとエッセンスを理解してくれるんです。私のセミナーが理解度が高く伝わるのは、私がそういう自分の抽斗を常に整理して、どこにどういうネタがあるのかを把握しているからであって、さらにここに新しいネタを仕込むということも怠らずやっているからでもあるんです。
人間をマニュアルを読みながら機械を動かすように操作することはできないんです。人間には感情がありますから、感情の襞を刺激してあげないと、無機質な反応しか返って来なくなるんです。そういう相手の感情の襞をコチョコチョするための、同じ目線の高さで構成されたバックナンバーを必要なタイミングで取り出せるって大事なんですよ。
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『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』
著者/佐藤しょ~おん
高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て無料で公開。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信する。
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