涙が出るほど美しい。京都が世界に誇る「桂離宮」を知っていますか?

 

見どころ1 松琴亭(しょうきんてい)

桂離宮には4つの茶室がありそれぞれ春夏秋冬の性格を持っています。最初に見えてくるのが冬の茶室・松琴亭で桂離宮の中では一番格式の高い茶室です。内部は当時としてはとても珍しい青と白の市松模様の襖がはめ込まれていている。松琴亭を出て飛び石を歩くとわざと歩きにくいように作ってある箇所があります。歩きにくくしているのは「おもてなし」の演出です。歩きにくいところでは下を向いて歩いて歩かざるを得ませんね。そして歩きやすくなったところで顔を上げると目の前には絶景が現れるという工夫がされているのです。この辺りは「さすが桂離宮」といったとことです。

見どころ2 賞花亭(しょうかてい)

松琴亭から土橋を渡り、織部(キリシタン)灯籠を背にすると賞花亭があります。苑内で最も高い場所にあり峠の茶屋といった趣です。ここに立つと正面にメインの古書院、中書院などが見えます。竹の連子窓から見る景観は山奥にいるかのような風情を感じる造りになっています。

書院は増築を繰り返して今の姿になっているものの、建物は全て斜め向きに増築されています。どの部屋から見ても景色が見やすいようにする配慮がなされています。上から見ると雁が並んで飛んでいるように見えるため雁行型と言われ、二条城二の丸御殿などもこの様式を用いています。

見どころ3 園林堂(おんりんどう)

後水尾上皇の宸筆扁額(手書きの額)が正面に掛けてあります。園林堂は智仁親王の尊像や細川幽斉の画が祀られていた場所で代々の宮家の位牌なども安置されていた持仏堂です。堂前から手水鉢をつなぐ飛石が45度に回転して並んでいて観る者を惹きつけます。

print
いま読まれてます

  • 涙が出るほど美しい。京都が世界に誇る「桂離宮」を知っていますか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け