メルケルに対する疑念
これからする話、証拠はありません。しかし、ひょっとして、「メルケルさんは共産主義者で、意図的にEUを破壊しているのでは?」という疑念すらわいてきます。私は池上彰さんと佐藤優さんの対談本『大世界史』を読んでいました。この本のp122~p123にかけて、メルケルさんの話があります。
メルケルさんのお父さんは、ルター派の牧師でした。故郷は、西ドイツのハンブルグだった。60年代末、東西ドイツの行き来が難しくなり、メルケルさんのお父さんは、西ドイツに戻るか、東ドイツにとどまるか選択を迫られます。牧師仲間はほとんど西ドイツに行きましたが、メルケルさんのお父さんは東ドイツにどとまりました。それで、メルケルさんのお父さんは、「共産主義体制に好意的だった」のであろうと。そして、佐藤さんから、こんな発言が出ています。
アメリカのCIAからすると、メルケルは、共産主義者で、「加入戦術」をやっているように見える。
(p122)
池上さんが、すかさず「加入戦術」の用語解説をします。
自分の思想を隠して組織に入り、やがて乗っ取ろうとする戦術ですね。
(同上)
そして、佐藤さんがアメリカ、CIAの意図を解説します。
メルケルは、東西ドイツ統一後にキリスト教民主同盟に入党したけれども、根っこでは東ドイツの価値観が身についている。だからこそ、あえて反共的な党に入ったのではないか、と。
(p123)
CIAはメルケルさんに疑念を抱いているので、ある行動をしています。
池上「スノーデン事件で暴露されましたが、だからこそ、アメリカはメルケルの電話を盗聴していたのですね」
佐藤「アメリカは、理由なしに盗聴をしません。何らかの疑念がもたれていることは間違いない。単にドイツの首相だから盗聴したのではなく、米国は、メルケル個人の来歴に疑念を抱いていると思います」
(同上)
なるほど~。メルケルさんは、共産主義者なのでしょうか?だから、崩壊した共産東ドイツの復讐をしているのでしょうか?だから、共産主義陣営を崩壊させた西欧に復讐しているのでしょうか?それとも、ただの「優しすぎるおばさん」なのでしょうか?
はっきりわかりませんが、確実に言えることは「メルケルさんの行動が、ドイツとEUを滅ぼしつつある」ということです。
image by: 360b / Shutterstock.com
『ロシア政治経済ジャーナル』
著者/北野幸伯
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