【京都】亡くなった子供らの為の伝統行事「地蔵盆」その慈しみの歴史

 

どんな行事か?

地蔵盆の主役は子どもたちです。京都では、各町内ごと地蔵尊の前に屋台を組んで花や餅などの供物をお供えします。子供たちはお菓子を食べながらゲームなどの遊びや福引きなどをして楽しみます。また数珠繰り(じゅずくり)や数珠回し、といって玉が大きくて長い数珠を子供達みんなで輪になって座り回す儀式をします。その時に大人もその輪の中に入り、子どもたちと一緒に数珠を回します。

地蔵盆が終わると、京都の夏休みも残り1週間となります。子どもたちにとって夏休みの最後の一大イベントが終わります。しかし、そのような光景が京都の町からも少しずつ消えて行っているようです。現代は少子化が進み、特に都市部ではそのようなことを催す場所も減りつつあるのでしょう。

しかし、昔のことを振り返って命の尊さや生きることの喜びなどを今一度再確認する意味では大切な行事だと思います。地蔵盆の存在やその意味だけでも受け継いでいって欲しいものです。

 

 

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