例えば老舗の銘菓や料理などだと「変わらない味だね」なんていうのを褒め言葉でいう場合はあります。しかし、実際にはすごく変わっています。プロの職人は、時代に合わせていろいろなことを変えているのです。製法は昔のままであっても、原材料がもっと良くなっていたり、使う道具がさらに進化していたりします。
さらには、味はそのままであっても、通販で買えるようになっていたり、食べやすいパッケージになっていたりと、時代に合わせて必ず進化をさせているのです。伝統をずっと続けている人や店も、革新を重ねて進歩し続けているのです。
だから、昔のままで「変わらない」という人は、現状維持の体制を取っているので、社会の進化とともに自分は遅れていっています。
そのサイクルはどんどん早くなっているので、「この1年、何も変わっていないな」と自分が感じるのであれば、もうその人はものすごく危険な状態だと言えます。自分が取り残されていっているのが分からず、慌てて追いつこうとしても手遅れになります。