小さな企業は独占企業になる必要がある
独占企業とは競争相手が存在せず、市場を支配して利益をあげている企業のことをいいます。現実的には競争相手が全く存在しないということはありませんが、その状態に近い企業は存在し大きな利益をあげています。
独占企業は供給する商品・サービスの価格を引き上げて利益が最大化するように価格と供給量を決定します。独占企業は価格決定権を自身で握ることができます。また、供給量を少なくすることで価格を釣り上げることができます。
ところで、行列店の多くでは数量限定で商品・サービスを供給しています。これは、限定性を演出することで希少価値をだす意味もありますが、この独占企業の原理に従って供給量を抑えることで価格を吊り上げて利益の最大化を狙う意味もあります。数量限定にすることで供給量が抑えられ、価格を釣り上げることができるので利益が最大化するのです。
ということで、企業はこの独占企業にいかに近づいていくかを考えていかなければなりません。そのためには差別化が必要です。
ではどうすれば差別化することができるのか。もちろん、簡単に答えが出るような話ではありません。簡単に答えがでるのであれば、みな儲かることになります。現実にはそんなおいしい話はそうそうあるものではありません。この差別化でみな苦労しているわけです。