クレイジーすぎる。日本人医学博士がNYですれ違ったアブナイ男たち

 

【ゴミ男】

また別の日、マンハッタンのミッドタウン、60丁目あたりを歩いていました。
僕が横断歩道で信号待ちをしていたその交差点の路上に、ゴミが散乱していました。散乱しているといっても、かなりの量です。風呂桶2~3杯分はあろうかという量のゴミが路上に散らばっていました。

ちなみに、NYは路上にゴミが散らばっていることはよくあります。そんなこともあって、NYの日本人のボランティア団体が集まって地域のゴミ拾いをしたそうです。彼らは「NYの人たちは地域や環境が悪いことを政府のせいにしているけれども、まずは自分たちで何ができるかを示したい」と言っています。そもそも「街を綺麗にしよう」という発想自体がNYカーにはないと思うのですが、日本人ボランティアの人たちは「綺麗にし、さらに自分たちで何ができるかを示す」という意識の高さです。

話はもどり、横断歩道で僕はそこに散乱していたゴミのあまりの量に驚き、目を見開いていました。すると、道路の向こうから信号無視をして横断歩道を渡ってきた男性が、路上のゴミを拾ってこちらに投げてきました

彼は激しい怒りの表情をしています。そして男は怒鳴り声で「これはどうすんだ!こうすんだ!こうすんだ!」といってゴミを投げてきました。そして、大きなゴミを拾い上げると、「とどめ!」とでもいうように、地面に叩きつけました。その男性は、ゴミの散乱を政府のせいにはせずに、通りすがりの僕のせいにしたようです(苦笑)。

そして散乱していたゴミは、その男性の怒りの甲斐もなく、むしろ彼のせいでさらに投げ散らかされることになったのでした。

ねこは、紙くずが山なっているとホリホリして散らかしますよね。あの怒りの男性もきっとねこの化身だったのでしょうか。やるせないので、そう考えることにしました(笑)。

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