クレイジーすぎる。日本人医学博士がNYですれ違ったアブナイ男たち

 

エアナイフ男

その日、僕はマンハッタンの34丁目あたり、エンパイア・ステート・ビルの近くを歩いていました。この近辺は、メイシーズなどの大きなデパートがある賑やかなショッピングエリアです。僕が大通りの横断歩道を渡り始めた時のことです。

横断歩道を真っ直ぐ渡っていると、右前方から黒人男性がこちらに向かって斜めに渡ってくるのが視界に入りました。僕の歩く速度と、彼の速度と角度からすると、ぶつかることはないだろうと思いました。彼と僕がすれ違う時は、彼は僕の後ろをすり抜けていく軌道になるはずです。

そして、彼と僕との距離が数歩になった時です。その男はいままで斜めに真っ直ぐ歩いていた軌道を急に変え、僕に急接近しました。そして一気に距離を詰めて僕の懐の位置まで来ると、手を「空手チョップ」のような形にして、まるでナイフで刺すかのようなモーションで僕の胸を手で突きました

僕は反射的にその男の手を叩いて払いのけました! なんやねん! その男は無表情で、一体何が目的でそんな嫌がらせのようなことをするのかわかりません。ジョークやイタズラでもないし、何かに怒っていたりムシャクシャしたりしている様子もありません。ただ無表情で僕の胸を突いて、僕がそれを払いのけると、無表情でこちらを見つめ、去ってゆきました。

行動の意図がわからない! まるでねこの行動みたいです。もしかすると、彼は軽くキレた黒ねこの化身だったのかもっ!

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