深刻な相談には「そこまで言う?」レベルの助言の方が深く刺さる

 

で、私ならどうするかというと、必ずやるのが、「相手の胸に迫る質問を突きつける」のです。

最初の同居については、「じゃ、離婚できますか?」でした。嫁として名字まで変わってダンナの一族になったのに、同居がイヤって言うんなら、最悪離婚も考えなきゃならないでしょ。それがフツーですよ、と言ったんです。次に訊いたのは、「施設か病院に押しつける事は出来るんですか?」でした。これはカネさえあれば出来るはずなので、要するに「おカネで解決出来るだけの余裕はあるわけ?」という質問と同じなんですね。

引きこもりについては、「なんでそんなボンクラを追い出さないの?」でした。そうするとあれこれと事情を言うわけですよ。でもそのまま子供が25歳になり、30歳になったらもう人生詰みですから。一生仕事も出来ず、社会から隔絶されることが決定したらどうするわけ? どうせ親が先に死ぬんですけど、そのあと子供はどう生活すると思うんですか? とたたみかけ、「親が死んだ後メシが食えなくて犯罪者になっちゃいますよ」と冷厳な事実を伝え、あなたが死ぬ時には子供を道連れにしてちゃんと始末して下さいね、社会にとって迷惑だから、とまで言いました。

こういう難しい問題って本人も薄々やらなきゃならないことを分かっているんです。それを認めたくない、そうしたくないだけでね。それを厳しく背中を叩いてあげるのが本当の親切なんだと思うんですよね。どこに行ったって、口当たりの良いマイルドな回答はもらえるんですから。

この考え方は相手に深く刺さりますよ。

image by: Shutterstock

 

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著者/佐藤しょ~おん
高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て無料で公開。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信する。
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