現地に住む日本人社長が「まだまだNYは危ない街」を否定する理由

 

もちろん、当時も、そして今だって「NYは安全な街か」と正面から聞かれれば、「安全ですッ!」と胸を張れるわけではありません。間違いなく島根県よりはテロリストに狙われる可能性は高いし、山梨県よりは犯罪率も絶対、高い。

今回頂いたメッセージの中には、悪気はゼロで、まだまだニューヨークって怖い街ですねー」と心配してくださった方もいます。

でも、それは間違いなんです。「まだまだ~」じゃないんです。これからもずっと~」なんです。

政治的にも、経済的にも世界の中心である限り、テロに狙われる可能性はゼロには絶対ならない。 ラジカルに言っちゃうと可能性は「世界一高い」街のままです。 これからも。

でも、地震や津波の可能性はそう高くないかもしれない。 犯罪率という数字で表せば、NYより高い数字の街は全米でいくらでもある。

結局、いまの時代、絶対的に安全な街は存在しない開き直って言うわけではなく、海外に旅行で出かけるということはニューヨークに限らず、危機管理は絶対的に必要です。

報道を見て、で、シッカリとした危機意識を持つ。その上で、実際の被害範囲を調べる。 報道のその先を見る。それ以外に方法はありません。

どんなに危険だと報道しても、今日も世界中から観光客はやってくる。

どんなに安全だと主張しても、そりゃ、ニッポンよりは全然危険です。

実際に被害に遭われた方もいる事件を、教訓にするのは不謹慎かもしれません。

でも、今回の報道で、危険な街というイメージを持ってもらいシッカリと危機管理を意識し、そして、来てください。 この街に。

image by: Supapun Narknimitrung / Shutterstock.com

 

NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』 より一部抜粋

著者/高橋克明

全米No.1邦字紙「WEEKLY Biz」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ400人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる

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