相談を受けたら、本人の現状を根掘り葉掘り聞け。話はそれからだ

 

永江さんの回答

これは一言でいうと「問題の切り分けをしっかりやること」がポイントですね。

人が誰かに相談する時って2種類あると思うのですが、一つは本人がもう心を決めていて背中を押してもらいたい場合、もう一つは全く解決策が分からず教えを請いたい場合です。

前者は恋愛相談などに多いのですが、相手の中で既に結論が出ているので単純に話を聞いて相槌を打ってあげるだけで解決することがままあります。

一方、後者の場合はまず現状把握のために様々な質問をしますね。問題が発生した状況から始まり、その場にいた人や場所、会話の内容まで具体的に根掘り葉掘り聞き出して整理する。

ほとんどの人はここが足りないのではないかと思いますが、問題を解決するにはまず状況把握が必須なんです。

例えば「上司が自分のことを分かってくれない」と悩む人に対しては、適当に「それは上司が悪いね」と返すのではなく、徹底的に状況を分析します。すると、意外と本人に原因があるケースも多いんです。

次に付け加えるとしたら「ひらめき」ですね。例えばAという命題をクリアするためにBを行わないといけないとします。けれどもBは非常に多くの費用と手間がかかるため、多くの人は諦めてしまう。

けれども、そこで「じゃあBがダメでもCなら出来るんじゃないか、それともDはどうか」と臨機応変に解決策を思いつくかどうかが非常に重要なんです。

このように、機転が効くか否かは仕事が出来るかどうかとも言い換えられるんです。これは日頃から物事を多面的に見る訓練をすることで、ある程度鍛えられると思いますよ。

image by: Shutterstock

 

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著者:永江 一石
商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。メルマガでは読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。
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